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上田綺世の代表参加は吉と出るか凶と出るか!フェイエ指揮官が招集に難色を示すがリスクを冒し10月シリーズに参加

写真:上田綺世(提供:なかしまだいすけ/アフロ)
10月11日に日本代表に合流予定となっているフェイエノールト所属の上田綺世は、代表への強い想いを胸に合流することだろう。

なぜならば、所属するフェイエノールトの指揮官であるアルネ・スロット監督が上田の代表招集に不満を抱いているからだ。

代表戦で結果を出すと共に、怪我をしないこと、そしてコンディションを落とさずにフェイエノールトに戻らなければならない。

フェイエのアルネ・スロット監督は上田の代表招集に難色を示す

欧州クラブの監督にとって、自クラブ所属の選手が代表に選ばれることは喜ばしい反面、不満を抱く側面もある。

なぜならば、代表戦で怪我を負うこともあり、コンディションを崩して自クラブに戻ってくる可能性もあるからだ。

南米やアジア国籍の選手であれば、そこに「時差ボケ」まで加わる。

オランダリーグ(エールディヴィジ)の優勝争いとCLを並行して戦うフェイエノールトにとって、メキシコ代表FWのヒメネスと日本代表FWの上田が代表活動に参加することは、FWの1番手と2番手のどちらの駒もコンディション不良になることを意味する。

特に上田は、今夏高額の移籍金で獲得した期待のFWだ。

CLの開幕2試合出場停止となっていたヒメネスの代わりに上田を起用しようと考えていたものの、前回の代表活動で上田が怪我を負い、CLの第1節に起用できなかったことも今回難色を示している理由の1つだ。

足の状態が万全ではないにもかかわらず代表戦に参加し、再び怪我を悪化させたりコンディションを崩したりすれば、それこそ上田への信頼感に大きな悪影響を及ぼしてしまうだろう。

もしも無事に戻ってきたとしても、ヒメネスと上田の両選手は時差ボケを抱えたまま21日のフィテッセ戦に出場することになる。

クラブの監督としては、代表への招集に関して批判的な愚痴をこぼしたくなるのも当然だろう。

代表戦で目に見える結果を残せばFWの1番手を確かなものにできる

非常にリスクのある今回の代表活動参加だが、上田にとってはリスクを冒してまで参加する意味がある試合であるともいえる。

日本代表の1トップ争いは、長らく混沌としているからだ。

前田大然、浅野拓磨、古橋亨梧、そして上田綺世の4人がレギュラー争いを繰り広げているが、まだその争いから抜けだす選手はいない。

しかし、年齢、実績、ポテンシャルを踏まえたトータルでは上田が他の3選手を上回っているのは一目瞭然であり、アジア杯を含めたこの半年間で数字を出すことができれば不動のレギュラーとして地位を固めることができる。

それゆえに、今回の10月シリーズもリスクを冒してまで参加したわけだ。

合流が11日になるため、13日のカナダ戦は途中出場もしくは出場なしが濃厚だが、17日に行われるチュニジア戦はスタメンが濃厚であるはずだ。

果たして上田は日本代表の試合で結果を出しながらコンディションを落とさずにフェイエノールトに帰還することができるのか、注目だ。

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