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アーセナル冨安健洋選手の凄さと今後の可能性

冨安健洋(Photo by Mike Hewitt / getty images sport)

日本代表では、長らく吉田麻也選手がディフェンスリーダーを務めていましたが、年齢的な部分から言えばカタールワールドカップが最後となるはずです。

ワールドカップ後の日本代表を引っ張るディフェンダーとして最も期待されている選手が、「冨安健洋選手」です。

おそらくボルシアMGに所属する板倉選手と共に、ワールドクラスのディフェンスラインを築いてくれるはずです。

ケガがちな部分は心配ですが、そのポテンシャルは歴代の日本人選手の中でもナンバーワンと言っても良いでしょう。

この記事では、そんな「アーセナル冨安健洋選手の凄さと今後の可能性」について解説していきたいと思います。

冨安健洋選手の経歴

冨安選手は、1998年11月5日生まれの23歳です。

2人の姉が水泳をやっていたので自身も水泳をやるつもりでしたが、あごの怪我によって水泳を始めることができず、結果的にサッカーチームに入ることとなったそうです。

もしもこの時あごを怪我をしなければ、サッカーをやっていなかったかもしれませんね。

その後メキメキと実力を伸ばし、小学6年生時にはナショナルトレセンに選出されます。

中学校からは地元のプロクラブであるアビスパ福岡の下部組織に入団し、3年生時には飛び級でトップチームの練習に参加するまでに成長します。

高校2年生時には、天皇杯でプロデビューするなど、まさに順風満帆なサッカー人生を歩んでいったのです。

2016年(高校3年生時)には、ディフェンスのレギュラーに定着し、2017年シーズンはJ2ながらほとんどの試合に出場し実力を伸ばしていきます。

シント・トロイデン

初めての海外挑戦は多くの選手が苦戦を強いられますが、冨安選手はシント・トロイデンで大活躍し、シーズン最優秀選手に選出されたのです。

この時期の活躍によって、他の国のサッカークラブから熱視線を浴びることになり、数々のオファーが舞い込んできます。

ボローニャへの完全移籍

2019年にはイタリアのセリエAのボローニャFCへと完全移籍を果たします。

センターバックだけでなくサイドバックをもこなし、さらには攻撃力も高く得点やアシストもしてしまう冨安選手には、さらなるビッグクラブからのオファーが次々に届いたのです。

プレミアリーグの強豪アーセナルへ移籍

2021年、若干22歳にして早くもプレミアリーグの強豪アーセナルから声が掛かり、移籍をします。

2019年ごろから日本代表でも活躍していたので、22歳ながらベテラン選手並みの経験値を積んでいる状態となりました。

アーセナルにおいても、サイドバックでレギュラーを獲得し、日本人初の世界的ディフェンダーも夢ではないと思わせましたが、度重なるケガによって暗雲が立ち込めます。

冨安健洋選手の凄さ

冨安選手の凄さは、188㎝の大型選手であるにもかかわらず、スピードとテクニックに秀でているという点でしょう。

高身長の選手の場合、吉田麻也選手のようにスピードが遅くなるのが当たり前ですが、まるで170㎝後半の身長の選手の様な機敏さも持っています。

その特徴があるゆえに、実際にアーセナルでもスピードが必要不可欠なサイドバックでプレーしているわけです。

身体能力が高く、「それは届かないでしょ」というボールもいとも簡単に届いてしまいます。

時折無茶をしすぎて怪我をしてしまうというデメリットがありますが、無理をしすぎないプレーができるようになれば、長く活躍し続けられるはずです。

左右の足を均等に使える

冨安選手は、「両利き」です。

左右どちらの足でも同じレベルでボールを扱えて、パスやシュートができます。

これはサッカーをする上でかなり有利な条件であると言えます。

攻撃のセンスも抜群

冨安選手は、センターバックやサイドバックのポジションを務めていますが、攻撃的MFやFWとしても活躍できるのではないかと思うほど攻撃センスも抜群です。

サイドバックとしても、上手い切り返しからセンターリングを上げたり、中に切り込んでシュートを放つプレーが多く、センターバックの適性がある選手ながらサイドバックとしてのぎこちなさはまったくありません。

キャリアのどこかで、ウイングのポジションを務めるなんていうことももしかしたらあるかもしれません。

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