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アーセナルのトレーニングに参加の冨安健洋、キャリアにおける勝負の1年が始まる

冨安健洋(Photo by Mike Hewitt / getty images sport)
予定よりも早くアーセナルのキャンプに合流したのは、冨安健洋だ。

当初は12月頃の復帰と報じられていたが、手術をした右膝も順調に回復し、アーセナルのキャンプに合流した。

しかし、アーセナルはアヤックスからDFのユリエン・ティンバー(22)を獲得する可能性が高いため、冨安にとっては厳しいシーズンとなりそうだ。

大きな怪我を繰り返す冨安、キャリアにおける勝負の1年に

今年の3月16日に行われたELのスポルティング戦で右膝を負傷し、手術を行うなど長期離脱していた冨安だが、その怪我の多さがキャリアを停滞させている。

能力だけで言えば、日本サッカー史上最高レベルであるのは間違いないが、度重なる怪我でその評価を落としてしまっているのだ。

2019年10月には、日本代表対モンゴル代表の試合で左足のハムストリング負傷。

2022年1月、右のヒラメ筋を痛め、翌月には左足のふくらはぎを痛め長期離脱。

同年5月のアーセナル対ニューカッスルの一戦で右足のハムストリングを痛め途中交代。

さらにはカタールW杯の直前となる11月にハムストリングを痛め、痛みを抱えたままW杯に臨んだ。

「もしも冨安が万全だったならば、クロアチアにも勝利できていたかもしれない」

そう思ったサポーターも多かったはずだ。

もはや健康にプレーしているのが珍しいほどだが、冨安はまだ24歳であり、今後怪我の再発を防ぎながらプレー出来れば、まだまだ欧州トップレベルに駆け上がる時間が残されていると言える。

冨安が所属しているクラブは、プレミアリーグ屈指の強豪アーセナルだ。

スタメンを確保できればそれだけで素晴らしいDFだと評価され、プレミアやCLで活躍すれば世界屈指のDFとして認知される可能性も高い。

昨季もポジションを争ったベン・ホワイトをはじめ、世界的なDFが多く在籍し、さらにはユリエン・ティンバーも加入するかもしれない。

冨安にとっては怪我を克服しても茨の道となるが、良いコンディションで居続ければ必ずチャンスは巡ってくるはずだ。

今季のアーセナルは、プレミアリーグやFA杯と並行してCLにも出場する。

冨安はFA杯やリーグ戦などで少しずつアピールを重ねていくシーズン前半となるはずだ。

怪我をせずにシーズン後半~終盤にかけてスタメンを奪い取るようなイメージで焦らずにプレーしていくことが求められる。

2024年1月にはアジア杯も控えているが、まずは代表活動はせずに1年間じっくりとアーセナルでプレーするべきだろう。

果たして2023—2024シーズンは冨安にとって再起の1年となるのか、その活躍に注目しよう。

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