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冨安健洋(写真:ロイター/アフロ)

冨安健洋がアーセナルで左SBのレギュラーに定着する可能性とOAとしてのパリ五輪参戦の有無

冨安健洋(写真:ロイター/アフロ)
プレミアリーグも全日程が終了し、各クラブは早くも来季に向けて新たな選手の補強検討を始めている。

アーセナルの冨安はシーズン終盤の活躍もありアーセナル残留が濃厚となっているが、新たな左SBの選手を獲得する可能性もあるため安心はできない。

果たして冨安は来季左SBのレギュラーに定着することができるのか、その可能性について考えてみよう。

ジンチェンコの序列低下で来季のライバルはティンバーと新戦力か

今季アーセナルの左SBとして最も多くの試合に出場したのがジンチェンコだ。

プレミアリーグで27試合(20試合がスタメン)に出場している。

しかし、シーズン終盤は完全に冨安にポジションを奪われ、ほとんど出番は回ってこなかった。

組み立てができるSBという大きな特徴を持っているが、守備面での不安要素が強いことから残留しても来季は2番手もしくは3番手争いをすることになるはずだ。

契約を延長する気配がないことから、今夏アーセナルを去る可能性もある。

そうなると左SBのレギュラー争いは冨安とティンバーの一騎打ちといった形となる。

ティンバーは今季の開幕戦で右ひざ前十字じん帯損傷の大怪我を負ったが、最終節で復帰している。

ベストコンディションに近づけば、冨安よりも序列が上になる可能性も十分にある。

また、アルテタ監督はレギュラーが固定できなかった左SBに新戦力を補強するかもしれない。

すでにフェネルバフチェのDFフェルディ・カディオグル(24)と交渉を開始しているという噂もあり、もしも移籍が実現すれば冨安とティンバーの2人とスタメン争いをすることになる。

キビオルも左SBでプレーできる選手だが、冨安やティンバー、新戦力より序列が上になることはないだろう。

レアル・ソシエダにレンタル移籍していたティアニーも同様で、今夏違うクラブへ放出される可能性が高い。

アーセナルでレギュラーを掴み取るためにもパリ五輪のOA参戦は避けるべきか

アルテタ監督は冨安の能力に絶大な信頼を置いている。

コンディションが万全な状態の時にはファーストチョイスになることが多かったことでもその信頼度の高さが分かる。

しかし、「ガラスボディ」と揶揄されることがあるほど怪我が多いという不安要素を持ち合わせているため、もしもパリ五輪にOA枠として出場することになれば、高確率で新シーズンに悪影響が及んでしまうだろう。

来季のアーセナルでハイレベルな左SB争いに打ち勝ちレギュラーを掴み取るためには、パリ五輪を回避し蓄積された疲労回復や怪我をしにくい身体作りに時間を割くべきだろう。

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