サッカー,W杯,ワールドカップ,冨安健洋

サッカー日本代表“史上最高のセンターバック”冨安健洋に刮目せよ

自身初のW杯でその能力を証明できるか

日本史上最強DFの座に一歩ずつ近づく冨安だが、欲を言えば期待したいのが攻撃面での貢献だ。サイドからのクロスや中に切り込んでのミドルシュート、またセットプレーからのヘディングなどのゴールに直接絡む働きが見られるようになれば、さらにスケールアップしたDFとして日本だけでなく、世界でも指折りの存在になれるだろう。

11月に迎えるW杯でも、ドイツのティモ・ヴェルナー(チェルシー)やカイ・ハフェルツ(チェルシー)、スペインのアルバロ・モラタ(ユベントス)やフェラン・トーレス(バルセロナ)といった世界レベルの選手たちとのマッチアップが予想される。プレミアリーグという最高峰の舞台にたどり着き、日々研鑽を積んできた冨安にとって、初めて迎えるW杯はこれまで経験を積み、ワールドクラスの選手とも普段から対峙してきた自身の力を証明する場でもあり、また日本の守備陣を支える砦としての責任感も求められる大会でもある。

イングランドの名門アーセナルをレギュラーとして支えてチームを立て直し、高みを見据えて年々アップデートを重ねてきた23歳。日本についに現れた世界最高レベルを狙える逸材は、さらなる進化を見せて11月に迎えるW杯という大舞台に挑めるか。厳しいグループに入り、劣勢も予想される日本の希望となりうるのは、世界レベルのスピードにテクニック、そしてインテリジェンスを併せもつハイブリットDF、冨安健洋であることは間違いない。


>>【連載】サッカーW杯、10倍面白く見るために

関連記事