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浅野拓磨,サッカー,W杯

「W杯」日本代表、ドイツに大金星 試合の行方を分けた4バックから3バックへの変更

撮影:Kaz Photography/Getty Images Sport
11月23日、カタールW杯E組「ドイツ対日本」の一戦が行われ、2-1で日本代表が劇的な逆転勝ちを収めた。

戦前の予想通りドイツ代表の強さに防戦一方の日本は、前半にギュンドアンのPKで先制点を奪われる。

しかし、後半日本代表が3バックにシステムを変更し勢いをつけると、後半30分に堂安律、後半38分に浅野拓磨がゴールを奪い逆転。

終了間際の猛攻をしのぎ切り、優勝候補ドイツから大金星をあげた。

日本代表は戦前の予想通りのスタメンでスタート

日本代表の注目のスタメンは、9月下旬に行われた欧州遠征のアメリカ戦がベースとなった。

GK
権田 修一

DF
板倉 滉
長友 佑都
酒井 宏樹
吉田 麻也

MF
遠藤 航
田中 碧
久保 建英
鎌田 大地
伊東 純也

FW
前田大然

日本代表は、前半8分に鎌田が中盤でボールを奪い、伊東純也のクロスから前田大然がゴールを決めるも、これはオフサイドとなる。

しかし、その後は一気にドイツ代表に流れを持っていかれる。

ドイツは左サイドバックのダビド・ラウムがかなり高い位置を取り攻撃に厚みをもたらしていく。

戦前からドイツは攻撃時に3バック気味になり、SBが高めの位置を取ることは知っていたはずだが、日本は効果的な対処ができず防戦一方となってしまう。

本来であれば高めの位置でプレスに参加するはずの伊東純也がサイドバック周辺まで下がってしまったため、効果的なプレスができず攻撃すらできない日本。

すると前半30分、ドイツ選手を権田が倒してしまいPKを与えてしまう。

イルカイ・ギュンドアンが落ち着いてこのPKを決め、ドイツが先制する。

その後もラウムのマークの受け渡しがまったくできず、次々にチャンスを作られる日本。

前半終了間際には、ドイツに2点目を決められるもオフサイド判定となり、なんとか1点ビハインドで前半を終えた。

後半は冨安を投入し3バックに変更、この采配がズバリ的中

前半良いところなく1点のビハインドで終えた日本は、冨安を投入しシステムを3バックに変更する。

するとこの采配がズバリ的中し、徐々に日本にチャンスが訪れる。

後半30分、途中出場の三苫のパスから生まれたシュートのこぼれ球を堂安が押し込み同点に追いつく。

そしてこの試合最大のハイライトは後半38分。

板倉のロングフィードを浅野が最高のトラップで前を向くと、角度のないところからニアサイドにシュートを放つ。

名手ノイアーの牙城を崩す最高のシュートが決まり、2-1と大逆転。

終盤も危なげなく守り切り、貴重な勝ち点3を獲得した。

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