
三笘薫(写真:新華社/アフロ)
11月18日にボリビア代表と国際親善試合を行う日本代表だが、この1年はベストメンバーが集結する機会がなかなか訪れていない。
怪我やコンディション不良に陥る選手が相次いでいるものの、これまでチャンスをもらえていなかった選手や若手の台頭などによって選手層は一気に厚くなった。
今後数人の主力選手が代表に復帰することになるはずだが、北中米W杯までにトップコンディションに戻り切らない可能性がある主力選手も複数人存在する。
三笘薫(ブライトン)
日本代表のエースである三笘薫は、長らくトップコンディションに戻れていない。
直近では左足首の怪我によって代表未招集となっているが、それ以前から腰の怪我によるキレの低下が顕著となっており、見る者を魅了するドリブルは影を潜めている。
このまま1~2年前のようなコンディションと積極性が戻らなければ、左WBのスタメンを中村敬斗に譲る可能性もありえるだろう。
さすがにW杯のメンバーに選ばれないといったことはないだろうが、日本の大きな武器としては期待できないかもしれない。
町田浩樹(ホッフェンハイム)
190㎝の左利きCBは、ガッチリと日本代表の左CBのポジションを掴んでいた。
しかし、シーズン序盤で前十字靱帯断裂の大怪我を負い長期離脱を余儀なくされた。
手術を終えすでにリハビリを開始しているが、実践復帰は2026年の2~3月頃になる可能性が高い。
W杯までの数か月間でトップコンディションに戻さなければならない難しさもあるが、左CBは22歳の鈴木淳之介が台頭してきており、コンディションを戻せたとしても序列の一番上に再び返り咲くのは難しいといえるだろう。
守田英正(スポルティング)
遠藤航とのボランチコンビは、北中米W杯でも間違いなくファーストチョイスであると多くのサッカーファンは思っていたはずだ。
しかし、W杯まで約7か月となった現時点で、その印象は大きく変わりつつある。
マインツでプレーする佐野海舟が圧倒的なパフォーマンスを何試合も続けており、攻撃的なMFである鎌田大地もボランチとして良いパフォーマンスを披露しているからだ。
キャプテンの遠藤でさえもレギュラーが怪しくなりつつあるほど、現在の日本代表のボランチ争いは熾烈を極めている。
怪我を繰り返しなかなかトップコンディションに戻れない守田ゆえに、W杯本番までにボランチのレギュラーに返り咲けない可能性が高いと判断せざるをえない。
冨安健洋(無所属)
その能力とセンスは間違いなく日本サッカー史上最高レベルだが、ガラスの足ともいえるほど大きな怪我を繰り返しているのが冨安健洋だ。
アーセナルとの契約を解除し現在はフリーとなっている。
すでにダッシュやボールを使ったトレーニングも行っているため復帰までそれほど時間はかからないはずだが、以前と同じようなパフォーマンスができるのか(そして継続できるか)は未知数だ。
さらに北中米W杯までにトップコンディションに持っていけるかといった問題もある。
トップコンディションに戻りさえすれば日本代表にとって最も心強いDFとなるだけに、今後の復活劇に注目が集まる。
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