迫るブラジル戦!北中米W杯ベスト8以上を目指す日本代表の「現在地」とは

遠藤航,サッカー

写真:遠藤航(AP/アフロ)
10月10日のパラグアイ戦と14日のブラジル戦に臨む日本代表メンバーも発表され、いよいよ北中米W杯に向けチームの成熟化が行われることになる。

ブライトン所属の三笘薫が怪我で未招集となったが、厚い選手層でカバーしたいところだ。

北中米W杯に向けて重要となるブラジル戦

10月シリーズ初戦のパラグアイ代表も南米の中堅国として確かな実力を持つが、FIFAランキングは37位であり、19位の日本代表としては「チャレンジ」といった意味合いは薄い。

この試合では互角以上の戦いが求められるだろう。

本命はブラジル戦だ。

FIFAランキング6位とW杯優勝を狙える実力があり、ビニシウスやロドリゴ、カゼミロ、ミリトン、クーニャ、リシャルソンなどワールドクラスの選手が今回も招集されている。

日程的にタイトであるため、日本代表としてはパラグアイ戦で当落線上の選手を多めに起用し出場する主力も早い時間にベンチに下げるといった流れになるはずだ。

そして中3日で行われるブラジル戦にはすべてのポジションで主力を起用し、「日本代表の現在地」を確かめることになる。

注目は三笘不在でどれだけブラジル相手に対抗できるかだろう。

CFは上田綺世で間違いない。

ファンペルシー監督の元、リーグ戦7試合で6得点を挙げ得点ランキングトップに立っており、日本代表のエースストライカーといっても過言ではない。

2列目は足首の怪我が回復していない久保建英を初戦のパラグアイ戦には起用せず、ブラジル戦のスターティングメンバーとして起用するはずだ。

相方となるシャドーには南野拓実もしくは相性抜群の鎌田大地が起用されるだろう。

ボランチはブラジルの圧倒的な攻撃力に対応するため、遠藤航と佐野海舟のコンビを試しておくべきだ。

豊富な運動量と高いデュエル力を持つ2人ならば、中盤を完全に支配されることもおそらくない。

注目のWBは、右の堂安律は決定だといえる。

後半途中に伊東純也を起用するか、サイズと身体能力に秀でた望月ヘンリー海輝を試すといった流れになるはずだ。

三笘薫不在の左WBは移籍問題で前回未招集だった中村敬斗を起用する形か。

前田大然を試す可能性もあるが、アメリカ代表との親善試合で明らかに適性が低いことがわかっているため、後半途中からは相馬勇紀や斉藤光毅のどちらかを起用するのではないか。(伊東純也を左WBで起用する可能性もあり)

GKはワールドクラスに足を踏み入れつつある鈴木彩艶で決まりだが、怪我人続出で選手層の薄いCBは不安要素だといえる。

フェイエノールトで安定したプレーを披露している渡辺剛を軸に、右に板倉滉、左に瀬古歩夢となる可能性は高い。

冨安健洋や伊藤洋輝、高井幸大が不在であるためどうしてもレベルはワンランクダウンしてしまうが、守備能力の高いボランチ(遠藤と佐野)を起用すれことでブラジル代表の攻撃をある程度抑えられるのではないか。

果たして日本代表はブラジル代表相手に互角以上の戦いができるのか、注目だ。