
OA枠ゼロの可能性浮上でチャンス到来の高井幸大、パリ五輪で経験積み将来的には冨安クラスのCBに成長する可能性あり
高井幸大(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
パリオリンピックサッカー男子日本代表が24歳以上のオーバーエイジ枠をフル活用しない可能性が高まった。
当初は板倉滉や町田浩樹、谷口彰悟といったCBを1人もしくは2人招集する可能性もあったが、オーバーエイジの招集がゼロとなれば23歳以下の若手選手にチャンスが訪れることになる。
最もポジティブな影響を受けるのが、日本サッカーの未来を担うとされる高井幸大(19)だ。
冨安健洋に匹敵するポテンシャルのある高井幸大
現代の日本サッカー界で最も能力の高いCBといえば、アーセナルで活躍する冨安健洋で間違いないだろう。
クラブでは左SBを主戦場としているが、日本代表ではCBとしてディフェンスラインを統率している。
怪我がちな点だけが残念ではあるが、能力だけでいえば歴代の日本代表CBでもナンバーワンであるといえるだろう。
そんな圧倒的な実力者である冨安に匹敵するポテンシャルを持っているのが、川崎フロンターレに所属している高井幸大だ。
高井は19歳という若さでパリオリンピックのメンバーに選出されることが濃厚となっている。
さらに、ただ選出されるだけでなくスタメンとして出場する可能性が高いのだ。
オーバーエイジ枠が招集されれば、そんな高井もオリンピック本番はベンチメンバー濃厚だったわけだが、オーバーエイジ枠がゼロの可能性が高まったことで、CBの柱としての活躍が期待されることになった。
192センチという世界基準の上背ゆえに空中戦には絶対の自信を持っている。
まだ10代ながら冷静な判断能力があるのも大きな魅力だ。
ピンチの際も慌てることなく対処することができ、ビルドアップに関しても非凡な才能を持っている。
高身長ながらスピードに関しても一定以上あり、スピードのあるFWに対しても振り切られる場面が少ない。
19歳でパリオリンピックを経験できれば、選手として大きな経験となることだろう。
すでに川崎フロンターレでレギュラーとしてプレーしており、数年以内に欧州に渡る可能性は高い。
北中米W杯では冨安や板倉、町田、谷口が中心となるはずだが、高井の成長によってはA代表に割って入るかもしれない。
憧れのファンダイクのような世界的なCBとなるためにも、パリオリンピックで準決勝、決勝に進出できるほど勝ち進み貴重な経験を積みたいところだ。
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