
ブンデス4位の佐野海舟所属マインツ、来季CL出場権獲得のために必要な現実的な勝利数とは
佐野海舟(写真:picture alliance/アフロ)
今季最も評価されている日本人選手の1人でありながら、日本代表への招集が見送られている佐野海舟だが、所属するマインツはブンデスリーガで4位と快進撃を見せており、来季のCL出場権獲得の可能性が高まっている。
残り7試合はいずれも重要な試合となる。
次戦は最下位キールなだけに勝利は必須
マインツにとって残り7試合はいずれも重要だが、1位バイエルン・ミュンヘン戦や2位レバークーゼン戦、3位フランクフルト戦が残されているため、その他の試合では特に勝ち点3が必須となる。
現在4位と来季のCL出場圏内ではあるが、勝ち点45のマインツに対して5位のボルシアMGは43、6位のライプツィヒは42、7位のフライブルクが42とそれほど差は開いていない。
バイエルン、レバークーゼン、フランクフルトの3試合で1勝2敗(もしくは3分け)程度の戦績だったとしたならば、それ以外の4試合で3勝1分け程度の戦績を残さなければ4位死守は難しいだろう。
昨季4位だったライプツィヒの勝ち点が65であったが、今季は3位以下が上位と離され混戦となっていることを踏まえれば、勝ち点58程度がボーダーラインとなるのではないか。
そうした経緯を踏まえれば、マインツは残り7試合を4勝2敗1分であれば勝ち点13が上積みされ勝ち点58となり、CL出場権獲得の可能性が高まる。
上位3チームとの対戦のいずれかで1勝すること(もしくは3分け)と、残りの4試合で3勝1分けの戦績を残すことが求められるわけだ。
レベルの高いブンデスリーガゆえになかなか難しいミッションではあるが、今季のマインツであれば成し遂げられるのではないか。
佐野はリーグ戦全試合スタメン出場でCL出場権獲得に貢献できるか
欧州初挑戦ながら佐野がこれほど評価されているのは、そのプレークオリティはもちろんだが、「試合に出場し続けている」というタフネスぶりも含まれている。
ブンデスリーガではこれまで全試合にスタメン出場しており、24試合連続でフル出場を果たしている。
出場時間ランキングでは9位に入っているほどだ。(佐野より上位の選手の内5人はGK、フィールドプレイヤーは3名のみ)
途中交代となった試合でも、開幕戦で85分までプレー、第3節で79分までプレーしているため、ほぼほぼ今季のブンデスリーガ全試合でフル出場を果たしていることになる。
怪我をしないことやコンディションを崩さずシーズンを戦い抜けること、そして試合終盤でも体力が落ちないという監督にとって最もありがたい選手に佐野は該当するわけだ。
残り7試合でスタメンフル出場を果たしチームを来季のCL出場に導けたならば、佐野の欧州における存在感は一気に高まることだろう。
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