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なでしこジャパンがパリ五輪で金メダルを獲得するために欠かせない「長谷川唯」という存在
長谷川唯(写真:森田直樹/アフロスポーツ)
スペイン遠征中のサッカー女子代表(なでしこジャパン)は、5月31日に行われたニュージーランドとの試合を2-0で勝利し、6月3日に再びニュージーランド代表と試合予定となっている。
初の金メダルを目指すなでしこだが、マンチェスター・シティで活躍する長谷川唯(27)の存在によってその可能性は十分にありえるといえる。
世界最高峰の舞台で戦っている長谷川唯
マンチェスター・シティは女子サッカーにおいても世界最高峰のクラブだ。
国内リーグでは2位が多く2016年以来優勝から遠ざかっているものの、FAカップは2018-2019、2019-2020シーズンと連覇をしており、強豪クラブであり続けている。
今季もチェルシーに次ぐ2位ではあったものの、同勝ち点での得失点差で優勝を逃しており、来季の女子CLでも期待ができるクラブだ。
長谷川唯はそんな強豪クラブの主力としてプレーしている。
シティではアンカーのポジションからチームを支えているが、なでしこジャパンではインサイドハーフ及びボランチとしてプレーする。
攻撃的な能力も高いことから、アンカーよりもインサイドハーフやボランチの方がその能力を活かせるはずだ。
長谷川は2023FIFA女子ワールドカップ後に発表されたバロンドールの候補者30名の中に選ばれた逸材だ。
157㎝と小柄ながら抜群のテクニックで中盤を支配する能力に長けている。
金メダルを目指すならば強豪国相手でも中盤を支配しなければならない。
そういった意味では、長谷川がいかに良いコンディションで大会に臨めるかが非常に大きなポイントであるといえるだろう。
背番号は14、パリ五輪でチームを金メダルに導けるか
なでしこジャパンは現在スペイン遠征の最中だが、この遠征で長谷川は背番号14を背負う。
すでに14番のイメージは定着しており、女子サッカーの学生世代で14番は憧れの背番号となりつつある。
スペイン遠征初戦でなでしこは2-0で完勝したが、長谷川は後半29分からの出場となった。
選手選考の意味合いが強かったため、長谷川はスタメンではなかったのだろう。
中2日で行われるニュージーランドとの試合ではスタメンで出場する可能性が高く、なでしこをワンランク上のチームに変えてくれるはずだ。
男子サッカーと同じように清水梨紗、南萌華、長野風花、植木理子、千葉玲海菜、浜野まいかなど海外組が多いなでしこジャパン。
世界ランキングでは7位だが、オリンピックでは金メダルも十分に狙える戦力であるといえるだろう。
長谷川がいかに中盤を安定させ、多くのチャンスを作り出せるかが金メダルを目指す上で重要となるだろう。
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