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藤田譲瑠チマ(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「パリ五輪」スペインに力負けのサッカー男子U-23日本代表、敗退も経験値大幅UP!今後A代表入りが期待できる選手も

藤田譲瑠チマ(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
8月2日、パリオリンピックサッカー男子競技「U-23日本代表対U-23スペイン代表」の一戦が行われ、0-3でU-23スペイン代表が勝利した。

グループステージ全勝と勢いに乗っていた日本だったが、強豪スペインに力負けしメダル獲得できず終幕となった。

日本は「DFを背負いながらのオフサイド」で流れを持ってこれず

フェルミンロペスの素晴らしいミドルシュートで先制したスペインだったが、日本もエース細谷の得点で同点に追いつく。

しかし、この細谷のシュート前のプレーがVARによってオフサイドと判定されたことによって、ノーゴールとなってしまう。

DFを背負いながらボールを受けた細谷だったが、踵だけディフェンスラインをオーバーしていたのだ。

「DFを背負いながらのオフサイド」という奇妙なオフサイドによってチャンスを逃した日本は、何度かバーに嫌われるなど決定機をモノにできない。

対するスペインは訪れたチャンスを逃さずに2点を追加し、結果的に完勝となった。

オフサイドの判定は不運だったが、支配率43%対57%、シュート数8本対12本、パス本数357本対561本、パス成功率79.8%対85.9%と内容的にもスペインが上回っていたため、完敗といえるだろう。

OAを利用しなかったため多くの選手が経験値を大幅UP、A代表入りが期待できる選手も多数

残念な結果に終わったパリオリンピックにおけるサッカー男子競技だが、決して悲観する必要はない。

サッカーにおいて最も重要な大会はワールドカップであり、オーバーエイジを使わない時点でこの結果は予想できたからだ。

それよりも、オーバーエイジを使わずU-23の選手だけでグループステージを全勝し、本気のスペインと戦えた経験は、非常に大きな財産であるといえるだろう。

GKの小久保玲央ブライアンやCBの高井幸大、MFの藤田譲瑠チマ、FWの細谷真大などは今後A代表入りの可能性もあるはずだ。

日本サッカー界においては、このパリオリンピック世代の選手たちが経験値を積み上げてくれただけでも非常に価値のある大会であったといえる。

特に藤田譲瑠チマに関しては、キャプテンとしてチームを牽引し、プレー面でも圧倒的な存在感を放っていたため、近い将来A代表に選出されるのではないだろうか。

ベスト8で散ったU-23日本代表だが、実りのある大会だったと総括できるだろう。

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