「パリ五輪」運命のスペイン戦、冨安レベルのCBへの成長が期待される高井幸大が触れる初めてのワールドクラスの経験に
高井幸大(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
いよいよ運命のスペイン戦が近づいてきた。
パリオリンピック男子サッカー競技準々決勝「日本代表対スペイン代表」の一戦が8月2日に行われる。
東京オリンピックでは準決勝で対戦し敗戦しているだけに、リベンジを果たしたいところだ。
高井幸大にとってワールドクラスの選手が揃うスペインと戦える貴重な機会
当然のことながらスペイン戦は準決勝に進むために絶対に勝たなければならない試合だ。
せっかくグループステージを1位通過したのだから、できることならばスペインとは当たりたくなかったというのが正直なところだろう。
しかし、選手の経験という意味では、最高の機会であるといえる。
ワールドクラスの選手が揃う本気のスペイン代表と欧州で戦える機会は、非常に貴重だ。
将来性豊かな23歳以下の日本選手にとっては、今後のキャリア目標を定める上で重要な指針となることだろう。
冨安クラスのDFに成長する可能性があるとされる高井幸大にとってもそれは同様だ。
19歳という若さながらU-23日本代表のレギュラーCBを掴み取った逸材は、近い勝利A代表に割って入るポテンシャルを持っている。
しかし、現時点では川崎フロンターレに所属しており、ワールドクラスのレベルをほとんど経験できていない状況だ。
そんな高井にとって、このスペイン戦は大きな経験となるのは間違いない。
『FotMob』のデータでは、高井のインターセプト数は今大会日本でトップとなっている。
スペイン戦では、抜群のパスワークを武器にする相手にその鋭い読みが通用するかどうかを存分に試せるわけだ。
GKの小久保玲央ブライアンも今大会絶好調となっており、スペインも簡単には得点が奪えないだろう。
もしもこのスペイン戦で安定感のある守備を披露できれば、欧州のスカウトの目に留まる可能性も高い。
19歳でU-23日本代表CBのレギュラーとしてプレーしている時点でチェックはされているだろうが、スペインを相手に活躍できればスカウトたちからの注目度は一気にUPするはずだ。
イスラエル戦で腰を強打し負傷交代となった川﨑颯太は前日練習に参加していないため、スペイン戦の出場はなしとなるだろう。
それ以外には、初戦のパラグアイとの一戦で負傷した平河悠も出場できるかは微妙な状態だ。
イスラエル戦ではある程度ローテーションもできたため、ベストメンバーに近い形でスペイン戦に臨むことができるだろう。
果たして高井はスペインFW陣を抑えることができるのか。
そして日本はスペインに勝利しメダルに近づくことができるのか。
ベスト4を懸けた戦いに注目だ。
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