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中村敬斗(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

ベトナム戦でスーパーゴールを叩き込んだ中村敬斗、6戦6発で三笘からのレギュラー奪取に一歩前進

中村敬斗(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
1月14日、アジアカップのグループD「日本代表対ベトナム代表」の一戦が行われ、4-2で日本代表が勝利した。

南野拓実の得点で先制するもセットプレーから2得点を奪われるまさかの展開となったが、前半のうちに逆転に成功した。

後半にも1得点を挙げた日本代表が地力の差を見せつけた形となったが、勝負の分かれ目となったのは中村敬斗のゴールだろう。

前半アディショナルタイムの逆転弾は大きな一撃に

ベトナム代表は戦前の予想よりも遥かに強かった。

ハイプレスの連動性も抜群で、ビルドアップの質も良かった。

おそらくイラク代表と互角の戦力であるといえるため、イラク代表を上回り2位で決勝トーナメント進出を果たす可能性もあるだろう。

想像以上に良いサッカーをするベトナム代表相手に、日本代表は立ち上がりから戸惑っているのは明白だった。

セットプレーから2失点し追いかける展開となったことで、多くの選手が「もしかしたらまずいかも」といった考えが脳裏をよぎったはずだ。

45分の南野の得点も非常に大きな1点だったが、それ以上に中村敬斗による3点目が試合に大きな影響を及ぼしたといえるだろう。

前半のうちに逆転できていたからこそ、後半は焦らずに戦えたわけだ。

もしも2-2のまま前半を終えていたならば、負ける確率は低いが引き分けはありえたかもしれない。

そういった意味で、中村の得点は非常に大きな意味を持つ1点であったといえる。

中村敬斗は代表デビュー後6戦6発、三笘待望論が浮上せず

久保と並び日本代表が誇る最高のタレントの1人である三笘薫は、ここ数ヶ月コンディションの不良や怪我で代表活動を辞退してきた。

今回のアジアカップもプレミアリーグで負った足首の怪我が回復しておらず、決勝トーナメントから本格的に出場することになるだろう。

これだけ長期間エースが不在だと、通常であれば、「早く復帰してほしい」といった声が大きくなるものだが、あまりそういった声は聞こえてこず、「ゆっくりと休んでほしい」といった声の方が多い。

そうした声が挙がる背景には、絶好調の中村敬斗の存在があるのは間違いない。

昨年3月の代表デビューから6試合で6得点を挙げており、三笘と遜色ない(得点力だけを見ればそれ以上)活躍を見せている。

このまま抜群の存在感を継続させられるならば、三笘から左WGのポジションを奪う可能性もあるだろう。

果たして中村はイラク戦も得点を挙げ日本代表を勝利に導くことができるのか、その活躍に注目だ。

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