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レアル中井卓大、カスティージャのラウール監督が来季続投で移籍も選択肢に

写真:中井卓大(Koji Watanabe/Getty Images)
6月26日、レアル・マドリードのBチームであるカスティージャを指揮しているラウール・ゴンザレス監督が来季も続投するとスペイン紙『マルカ』が報じた。

レアルのカスティージャは、25日に行われたスペインリーグ2部昇格プレーオフ決勝のエルデンセ戦を3-3のドローで終え、2戦合計4-4となったため昇格を逃している。

出場機会が年間を通してほとんど訪れなかった中井卓大(19)は、今夏他チームへの移籍する可能性も考えられる。

プロとして実戦経験を積めずにいる中井卓大

9歳からレアル・マドリードの下部組織に所属している中井卓大は、日本のファンのみならずスペインでも期待の若手選手として知られていた。

卓越したボールテクニックは、まるで足に磁石が付いているかのようで、「どれだけすごい選手になるだろう」と期待したファンも多いはずだ。

しかし、現実はそう甘くなく、セカンドチームにあたるカスティージャで完全に足踏みしている。

この1年間で出場した試合はわずか2試合で、いずれも試合終盤での途中出場であったためプレー時間もほとんどない。

度々トップチームに呼ばれ、モドリッチやヴィニシウスといった世界トップの選手たちと一緒に練習をしているが、それも頭数を揃えるためであり、トップチーム昇格を睨んだ招集ではない。

成長のために実戦経験が非常に重要である18~22歳の間に試合に出場できないのは、あまりにも痛すぎると言えるだろう。

今夏の移籍がラストチャンスの可能性も

欧州において19歳という年齢は決して驚くほど若いというわけではない。

実際にムシアラやベリンガムといった中井と同世代の選手たちは、すでにW杯やCL(チャンピオンズリーグ)にも主力として出場している。

『マルカ』は、「期待にこたえられなかった選手たちは、移籍によって出場機会を探さなければならない」とも報じている。

今年20歳になる中井にとって、来季もカスティージャに所属するのはかなりリスキーとなる。

年齢を考えれば、レンタル移籍や完全移籍など、今夏の移籍がラストチャンスとも言えるだろう。

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