
2023年の日本サッカーの主役はやはり三笘、アーセナル戦ゴール&幻の2点目でプレミアを沸かせる
写真:三苫薫(提供:なかしまだいすけ/アフロ)
現地時間12月31日に行われたプレミアリーグ第18節「ブライトン対アーセナル」の一戦は、4-2でアーセナルが勝利した。
注目のブライトン所属の日本代表MF三笘薫は1ゴールを記録、さらにギリギリオフサイド判定となる幻の2点目など、存分にその存在感を発揮した。
ちなみにこの試合では、途中出場の日本代表DF冨安健洋との同サイドによるマッチアップも実現している。
プレミアリーグ首位相手にも確かな存在感を見せる三笘
2年前までJリーグでプレーし、昨季はベルギーリーグに所属していた三笘が、プレミアリーグ開幕からたった数ヶ月でリーグを代表するウイングプレイヤーとして知られるようになった。
開幕当初は、チームのエースであるベルギー代表トロサールの存在によりベンチスタートばかりだったが、監督交代を機に左サイドのスタメンとして起用されるようになった。
トロサールとの共存は、チームの攻撃力をさらにUPさせている。
今節で首位アーセナルに敗れたものの、勝点24で8位とまだ上位を狙える位置に付けている。
もはやブライトンサポーターは三笘の虜で、彼がボールを持つたびに歓声が上がるほどだ。
そのプレーには「オーラ」があり、三笘が前を向いてドリブルをはじめれば、「得点の匂い」が急に強まるのだ。
「さすがにアーセナル相手には厳しいだろう」
試合前にはそんな意見も多かったが、1ゴールと幻の2ゴール目という強烈なインパクトを放った。
前半19分には自陣から一気にドリブルで前線に運び会場を沸かせる。
後半20分にはエリア内でパスを受け冷静にゴール右隅に流し込み反撃開始となる得点を奪う。
後半44分には、スローインの流れから三笘がボールを受け右足を一閃。
素晴らしいゴールで一気に追い上げムードになるかと思われたが、残念ながらギリギリオフサイド判定となりゴールは認められなかった。
結局2-4で負けはしたものの、プレミアリーグ首位のアーセナル相手に確かな存在感を見せたことで、プレミアリーグ屈指のウインガーとして知られることになったはずだ。
今後は厳しくなるマークを打破できるかに注目
プレミアリーグは、成功した日本人選手が岡崎慎司選手や冨安健洋選手など数えるほどしかおらず、ラ・リーガと共に日本人サッカー選手にとっての鬼門となるリーグである。
そんなプレミアリーグで三笘は完全に通用しており、リーグで最も注目される存在の1人になってきているのだ。
今後は各チームからのマークが非常に厳しくなることが予想されるが、三笘であればそんなプレッシャーさえも跳ね返してしまうかもしれない。
それほど、1対1の強さは圧倒的であると言える。
必死に止めに来る世界屈指のDFたちをどのように三笘が打ち破るのか、要注目だ。
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