いよいよ松木玖生が欧州リーグ移籍か、マジョルカと交渉中でプレースタイル的にもマッチ
写真: 松木玖生(森田直樹/アフロスポーツ)
日本期待の若手選手である松木玖生(20)がいよいよ海を渡りそうだ。
昨季9位と躍進したラ・リーガのマジョルカが、FC東京に所属する松木玖生の獲得を狙っているとスペイン紙『マルカ』が報じた。
すでに交渉は進んでおり、移籍金は300万ユーロ(約4億7000万円)となる見込みだ。
Jリーグで十分な経験を積み満を持して欧州リーグへ
高卒1年目からFC東京の中盤でレギュラーを獲得し1年間戦い抜いた松木は、2年目となる今季には背番号を「7」に変え、チームの主力としてプレーしている。
U-20W杯でもキャプテンとしてチームを牽引し、得点も奪った。
元々フィジカルの強さが売りの選手だが、プロとして1年半戦い、アンダー年代の代表として活動したことで海外選手にも当たり負けしない強さを身につけている。
途中交代となることはほぼなく、90分間走り続けられる運動量も魅力の1つだ。
なにより、戦う気持ちを前面に出せる性格は、欧州で活躍できる大きなポイントであると言えるだろう。
十分に身体が出来上がった20歳の松木ならば、レベルの高いラ・リーガでも通用するはずだ。
マジョルカのメインスポンサーは日本の企業でありアジア選手獲得は必須
マジョルカにとっても、アジアの選手の獲得は優先事項となっている。
なぜならば、メインスポンサーが日本企業(株式会社タイカ)だからだ。
ここ数年は、日本代表MF久保建英や韓国代表MFイ・ガンインが在籍していた。
久保は昨シーズン前にレアル・ソシエダへ移籍し、イ・ガンインも今夏パリ・サンジェルマンへ移籍となった。
アジア市場に注力しているマジョルカにとっては、久保やイ・ガンインのようなアジアのスターを獲得する必要がある。
そこで白羽の矢が立ったのが、松木玖生だ。
松木はテクニックや体の強さ、強い気持ちを持つなど実力が高いだけでなく、スター性も兼ね備えている。
マジョルカのサッカーもテクニックを前面に出したポゼッションサッカーというよりは、肉弾戦で試合を優位に運び、鋭いカウンターで得点を奪うサッカーゆえに、松木のスタイルに合うはずだ。
欧州へ移籍したい松木とアジア選手を獲得したいマジョルカは「Win-Win」な関係性であるため、この交渉がまとまる可能性は高いだろう。
日本が誇る若手スターである松木の今後の動向に注目だ。
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