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久保建英のブレーク後もラ・リーガに移籍する日本人選手が出てこない現実、可能性があるとすれば松木玖生か

写真: 松木玖生(森田直樹/アフロスポーツ)
かつてブンデスリーガで香川真司が大ブレークした際は、その後数多くの日本人選手がブンデスでプレーするようになった。

成功者がいることで各クラブのスカウト陣も日本市場をより注目するようになるものだ。

しかし、2022-2023シーズンに久保建英がラ・リーガで結果を残し、今季も9月のラ・リーガ月間MVPに輝くなど大ブレークしているが、それでも日本人選手が増えていく気配がない。

ラ・リーガにはEU圏外選手の登録数の問題がある

ブンデスリーガなどとは違い、ラ・リーガには「EU圏外選手の登録数上限」が設けられている。

その数はわずか「3」となっていて、それゆえに久保建英もレアル・マドリードのトップチームに定着できなかった。(当時はヴィニシウス、ロドリゴ、ミリトンの3人がEU圏外枠に該当)

それゆえに、余程チームにとって大きな戦力にならない限りはラ・リーガで複数年プレーすることはできないのだ。

久保以外では唯一乾貴士がエイバルやベティスなどに所属し通算160試合以上出場しているが、それ以外の日本人で50試合以上出場している選手はいない。

22歳にして乾と同程度の試合出場を果たしている久保がいかに異質なのかが分かる。

ラ・リーガでプレーできそうな日本人選手は少ない

例えば守田英正などはどうだろう。

名門スポルティングでレギュラーとしてプレーしており、フランクフルトが獲得に狙っている。

テクニックもあり、視野の広さや戦術眼、運動量などもある。

しかし、残念ながらラ・リーガに移籍する可能性は極めて低いだろう。

日本が誇るMFも、スペインでは「テクニックは並」と評価されてしまうからだ。

WGの三笘薫ならばラ・リーガでも活躍できそうだが、大人しい性格ゆえにラテン系のスペインには合わない可能性が高い。

冨安健洋に関しても同じことがいえるはずだ。

テクニックがありラテン系にも対応できる性格の選手となると、なかなか該当する選手がいない。

唯一、松木玖生が可能性を感じさせる。

物怖じしない性格ゆえに積極的にコミュニケーションが取れるはずで、試合中も敵や味方、そして審判にしっかりと意思表示もできるはずだ。

実際にマジョルカのアギーレ監督が注目しており、激しいプレスやカウンター戦術などプレー面でも相性が良いと判断できる。

オリンピック代表としてだけでなくA代表入りも期待されている松木は果たして今後ラ・リーガのクラブへ移籍することになるのか、その動向に注目しよう。

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