
久保建英(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
2024年11月28日に発表されたFIFAランキングでアジア最上位となる15位となった日本代表だが、選手個人としてはまだトップオブトップの領域に達していない。
サッカーという競技は個人戦ではなくチーム戦であるため、一概に特定のポジションにおいて世界で3本の指に入るトップ選手が必要というわけではないが、やはりワールドカップでベスト8以上を目指すならばチームに1~2人はトップオブトップの選手がいた方が良いといえるだろう。
ローマに所属した中田英寿、インテルの長友佑都、マンチェスターユナイテッドの香川真司、ACミランの本田圭佑、リバプールの南野拓実と遠藤航、アーセナルの冨安健洋、バイエルンの伊藤洋輝など過去にメガクラブに所属した日本人選手は存在したが、主力として数年間プレーしトップオブトップと認知された選手はまだいない。
現在の日本代表選手もしくは代表候補選手の中には、彼らを超えるポテンシャルを持った選手も複数人存在する。
久保建英(レアル・ソシエダ)
おそらく現時点で最もメガクラブにおいて主力としてプレーできる可能性が高いのが、久保建英だろう。
ラ・リーガでもトップクラスのテクニックと日本人離れした自信と精神力、そしてそのカリスマ性を踏まえれば、メガクラブの主力としてプレーできるポテンシャルを有しているといえるだろう。
23歳という若さゆえ、来夏以降でメガクラブに移籍する可能性は高いといえる。
冨安健洋(アーセナル)
現時点で欧州屈指のメガクラブであるアーセナルに所属している冨安だが、レギュラーの獲得には至っていない。
しかし、その要因は「怪我」であり、ベストコンディションが保てればアーセナルのレギュラーとしてプレーし続けられるポテンシャルを持っているといえる。
そのポテンシャルは間違いなく日本サッカー史上最高であり、世界的なDFになることも十分に可能だ。
26歳という年齢を踏まえれば、今冬もしくは来夏にアーセナルとは違うメガクラブへ移籍しSBよりも足への負荷が少ないCBとしてプレーすべきだろう。
佐野海舟(マインツ)
久保と冨安とくれば、ブライトンの三笘薫を挙げたくなるが、残念ながらトップオブトップの選手には届かないだろう。
そのドリブルやトラップ、アウトサイドでのパスは一級品だが、強引に勝負し続けるエゴイスティックな特性がなく、良くも悪くも「チームプレーヤー」であるといえる。
ポテンシャルといった点で考えれば、三笘薫よりもマインツの佐野海舟の方が高いだろう。
佐野も三笘と同じくチームプレーヤーだが、ボランチというポジションゆえにその特性がより重宝される。
圧倒的な体力とボール奪取能力という守備的な特徴がありながらもテクニックがあり、縦への推進力も兼ね備えている。
数年後、「ボランチの仕事人」としてバイエルンクラスのメガクラブのレギュラーとしてプレーしている可能性も否定できないだろう。
Follow @ssn_supersports