写真：久保建英（提供：なかしまだいすけ/アフロ）
11月23日、カタールW杯E組第一節、「ドイツ対日本」の試合が行われ、2－1で日本代表が勝利した。
1点ビハインドの状態から途中出場の堂安律と浅野拓磨が立て続けにゴールを決め、見事な逆転勝利となった。
日本期待の若手選手である久保建英は、スタメンで出場するも結果は残せず、前半終了時点で冨安健洋と交代となるなど、はじめてのW杯はホロ苦デビューとなった。
フォーメーション変更の犠牲になった久保建英
前半の日本代表は、完全に機能不全に陥っていた。
ドイツ代表の左SBダビド・ラウムが非常に高い位置にポジションを取ったことで、伊東純也が普段の高い位置を取れなくなり、必然的に日本は前線でのプレッシングが弱まる。
中盤でもドイツ代表の華麗なパスワークに翻弄され、まさに防戦一方だった。
久保建英は、自分のサイドからの攻撃こそあまりされていなかったが、プレスを掛けてもボールを奪いきれず、難しい時間帯が続いた。
それでも、前半22分には右サイドまでプレスを掛けに行き、見事シュロッターベック～ボールを奪取。
ラストパスこそDFに阻まれたが、良いプレーを見せる。
しかし、見せ場はかなり少なく、後半は日本代表が3バックに変更することになったため、ベンチに下がった。
戦術面と技術面で圧倒されていた前半のみの出場で、フォーメーション変更による交代の犠牲となった久保は、ホロ苦いW杯デビュー戦となった。
2戦目、3戦目、そして決勝トーナメントで必ずチャンスは訪れる
優勝候補の1つであるドイツに勝利したことで、決勝トーナメント進出の可能性がグッと高まった日本代表。
途中出場した堂安律や三苫薫、浅野拓磨、南野拓実といったメンバーが大活躍したため、もしかしたら2戦目以降久保はスタメンではなくベンチスタートとなるかもしれない。
しかし、気温の高い過酷なカタールの地でのW杯は総力戦であることから、必ず久保にもチャンスが訪れるはずだ。
久保本人は、「まあ、W杯なんて毎試合ヒーローは変わりますし」とポジティブに捉えている。
3戦目の相手は自身が良く知るスペイン代表との試合であるため、特に強い気持ちで試合に臨めるだろう。
今大会で得点を取ることができれば、日本代表のW杯における最年少得点者（21歳）となる。（現時点での最年少得点者は日韓W杯で2得点を奪った稲本潤一）
久保は4年後、8年後も日本代表の中心として活躍すべき選手なだけに、このカタールW杯で1得点はしておきたいところだ。
デビュー戦は活躍できなかった久保だが、今後の活躍に期待しよう。
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