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トップ下久保建英が伊東純也と抜群のコンビでシリア戦躍動!司令塔に相応しいプレーを見せるが今後も10番はお預けか
写真:久保建英(提供:なかしまだいすけ/アフロ)
11月21日、北中米W杯2次予選「シリア代表対日本代表」の一戦が行われ、0-5で日本代表が勝利した。
ストライカーの上田綺世が2得点を奪い、伊東純也が4アシスト、久保建英が1得点1アシストなど攻撃陣が爆発した。
特にトップ下久保と右WG伊東のコンビはシリアにとってかなり脅威となっていた。
10番に相応しい存在感を放つ20番の久保
レアル・ソシエダでは右WGとして結果を残しているが、元々トップ下を得意としている久保。
このシリア戦でもまったくこのポジションを苦にすることもなくプレーを続けた。
右サイドが得意ということもあり伊東純也のサイドに寄ることが多いが、伊東が的確に状況判断し久保とポジションチェンジを行い中に入るケースも多かった。
敵を背負いながらボールを受けてボランチに落とすプレーだけでなく、間でボールを受ける際に絶妙なトラップで前を向くことができるため、自身にパスさえ入ればチャンスを作ることができていた。
そしてなかなか先制点が取れず重苦しい雰囲気だったこの試合を変えた左足のミドルシュートは、まさにスーパーだった。
トップ下というポジションで司令塔とフィニッシャーの両方をこなし、試合に大きな影響を与える先制点を挙げる。
久保はまさに「10番」に相応しいプレーを見せた。
しかし、実際の背番号は20番であり、正直なところ違和感が非常に大きくなってきているといえる。
確かにカタールW杯で躍動したのは堂安律だが、その後のクラブでの活躍や代表での存在感は久保が圧倒している。
背番号を交換する可能性は今のところ低いが、ファンはその瞬間を心待ちにしているといえるだろう。
伊東とのコンビだけでなく上田、菅原との関係も抜群
久保は中央や右サイドで素晴らしいプレーを続けたが、周囲の選手たちとの相性も抜群だ。
上田綺世とはプレー感覚が似ているため、ホットラインと言っても過言ではないだろう。
さらに右SBの菅原由勢とは個人的な仲の良さだけでなくプレー面での相性も抜群だ。
お互いが使うことも使われることもできるため、同じような特性を持つ伊東純也とトリオで崩せている。
唯一気になるのは遠藤航か。
CBとボランチの間でフリーになる久保に縦パスを通す能力がやや足りていないため、そこが改善できればより久保が前を向ける機会が増えることだろう。
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