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久保建英(写真:なかしまだいすけ/アフロ)

来夏移籍かそれとも・・・ 久保建英の理想のステップアップ先がないという現実!

久保建英(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
ラ・リーガで確かな実績を積み重ねている久保建英(23)は、キャリア的にもステップアップという選択肢が現実味を帯びてきている。

「来夏メガクラブに移籍するのでは?」といった声も多くなってきているが、現実的には厳しい状況を言わざるをえない。

メガクラブの右WGはどこも付け入る隙がない

スペインメディア『GOL DIGITAL』は、レアル・ソシエダのスビメンディを獲得するために久保の契約解除金の半額を手にする権利を放棄する選択肢も検討していると報じた。

エムバペ、ロドリゴ、ヴィニシウス、バルベルデといった世界的スターがおり、来期以降にはハーランドが加わる可能性があるクラブゆえに久保の加入は現実的ではなく、レアルへの期間の可能性はほぼゼロだといえるだろう。

では古巣バルセロナはどうか?

バルセロナには、「スペインの未来」であるヤマルがいる。

右WGとして素晴らしいプレーを披露しており、今季の公式戦ではすでに5得点6アシストを記録している。

久保がバルセロナに加入したとしても、ヤマルがいる限りは2番手であり続けるだろう。

サッカースタイルが久保とマッチするアーセナルについても同様だ。

アカデミー出身の世界的名手ブカヨ・サカが右WGを務めており、23歳という年齢を踏まえれば今後10年近くアーセナルで活躍することだろう。

それではマンチェスター・シティはどうか?

シティであれば、スタイル的にも合っており、毎年プレミアリーグとCLのタイトルを狙えるため、理想的なステップアップだといえる。

しかし、残念ながらこの選択肢も厳しいと言わざるをえない。

シティの右WGは20歳のサビオと30歳のベルナルド・シウバがいるからだ。

ベルナウド・シウバに関しては来夏に移籍する可能性もあるが、サビオに関してはシティの未来を担う選手であるため、ここでも同タイプの久保が付け入る隙がない。

20歳と若いがすでにブラジル代表でもプレーしており、昨季ジローナで9得点10アシストと実績でも久保を上回る。

レアル・ソシエダからステップアップとなると、ラ・リーガ上位クラブもしくはプレミアリーグ上位クラブでなければ意味がないが、前述した通りこの2つのリーグの上位クラブにおいては右WGの牙城を崩すことが難しい。

そうした状況を踏まえれば、来夏サラーの移籍が濃厚なリヴァプールや26年に契約満了となるグリーズマンのいるアトレティコ・マドリードが最も現実的な選択肢となるだろう。

この両クラブであれば、ステップアップとなりレギュラーを奪える可能性もある。

ただし、久保が得意とし最も適性のあるパスサッカーではないといった点において、「ベストな選択」ではないといえる。

果たして久保建英は来夏どのメガクラブへと移籍するのか。

日本の至宝の動向に注目だ。

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