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久保建英

疲労困憊の久保建英を招集した森保監督、リスク大きく悪い意味でのターニングポイントになる可能性も

久保建英(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
10月4日、日本サッカー協会(JFA)は10月13日のカナダ戦と同月17日のチュニジア戦に臨む日本代表メンバー26人を発表した。

親知らずを抜いた影響で堂安律、膝の負傷で鎌田大地が未招集となったが、それ以外は順当なメンバーが招集となった。

南野拓実、中山雄太、旗手怜央の3名が日本代表に復帰した。

疲労困憊&過密日程の久保建英を招集するリスク

11月に予定されているW杯アジア2次予選、2024年1月に行われるアジア杯を考えれば、今回の10月シリーズはベストメンバーで臨みたいところだが、懸念もある。

それは「久保建英のコンディション」だ。

久保は所属するレアル・ソシエダのエースとしてプレーしており、現在はラ・リーガとCL(チャンピオンズリーグ)という2つのコンペティションを戦っている。

9月17日 レアル・マドリード戦

9月20日 インテル戦

9月24日 ヘタフェ戦

9月27日 バレンシア戦

9月30日 ビルバオ戦

10月3日 ザルツブルク戦

10月8日 アトレティコ・マドリード戦

バレンシア戦を除く試合で主力として出場をしており、8日に行われるアトレティコ・マドリード戦も当然ながらスタメンで出場することだろう。

超過密日程であることでも疲労は大きくなるが、1つ1つの試合の強度とプレッシャーはJリーグや4大リーグ以外のクラブとは桁違いだ。

レアルやインテルはCL優勝を争うメガクラブであり、ビルバオとのバスクダービーも非常に精神的にも肉体的にも負担が大きい。

そしてW杯よりもレベルが高いと称されるCLでザルツブルクと戦い、8日にはレアル、バルサに匹敵する強さを誇るアトレティコ・マドリードとの試合を控えている。

ザルツブルク戦で久保は自ら交代を申し出ている。

全身が張っていたためハーフタイムにメディカルスタッフに訴え、63分に交代しているのだ。

前半はまだ動けていたようだが、後半に入るとドッと疲れがきて動けなくなった。

「正直ちょっと疲れてますね」

ザルツブルク戦後に久保はこうコメントしているが、これが久保の本音だ。

初めてCLに出場しており充実感は非常に高いが、現在の状況は非常に危険だ。

久保は太ももに不安を抱えており、毎試合テーピングを巻きながらプレーしている。

日本で行われる今回の2試合では、移動の疲労や時差ボケもあるだろう。

スペインに戻ればすぐに古巣マジョルカ戦とCLのベンフィカ戦が待っている。

この過酷すぎるスケジュールを怪我無く、コンディションを落とさず乗り切るのは至難の業だ。

今回の久保建英の招集は、あまりにもリスクが高いと判断できるだろう。

10月シリーズ日本代表メンバー

「GK」
前川黛也(ヴィッセル神戸)
大迫敬介(サンフレッチェ広島)
鈴木彩艶(シントトロイデン)

「DF」
谷口彰悟(アルラーヤン)
板倉滉(ボルシアMG)
中山雄太(ハダースフィールド)
町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ)
毎熊晟矢(セレッソ大阪)
冨安健洋(アーセナル)
伊藤洋輝(シュツットガルト)
橋岡大樹(シントトロイデン)
菅原由勢(AZアルクマール)

「MF/FW」
遠藤航(リヴァプール)
伊東純也(スタッド・ランス)
浅野拓磨(ボーフム)
南野拓実(モナコ)
古橋亨梧(セルティック)
守田英正(スポルティング)
三笘薫(ブライトン)
前田大然(セルティック)
旗手怜央(セルティック)
伊藤敦樹(浦和レッズ)
上田綺世(フェイエノールト)
田中碧(デュッセルドルフ)
中村敬斗(スタッド・ランス)
久保建英(レアル・ソシエダ)

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