キャリアの岐路に立つソシエダ久保建英、今節のレアル・マドリード戦で存在感を放てるか

久保建英(写真:Ricardo Larreina/アフロ)

久保建英(写真:Ricardo Larreina/アフロ)
9月13日、ラ・リーガ第4節「レアル・ソシエダ対レアル・マドリード」の一戦が行われる。

日本代表MF久保建英はアメリカ遠征で足首を痛めており長時間のフライトを含め万全のコンディションではないが、スタメンもしくは後半からの出場が有力視されている。

ソシエダは3試合を終えて未だ勝ち星なしと下位に沈んでいるだけに、なんとしてでもホームで行われるレアル戦に勝利したいところだ。

コンディションは万全ではないが「結果」を残したい久保

久保は今夏ビッグクラブへの移籍が度々報じられてきたが、結果的にはソシエダに残留となった。

興味を示すクラブは多かったものの、昨季の数字(得点数&アシスト数)と契約解除金の金額の大きさからするとどのクラブからも補強のファーストチョイスとはならなかった。

24歳の久保にとって今季はキャリアの岐路と言っても過言ではないだろう。

現在でもラ・リーガでは一目置かれるスター選手だが、ビッグクラブが喉から手が出るほど欲しい選手とまではなれていない。

来季リーグタイトルやCL優勝を目指すようなビッグクラブへの移籍を実現させるならば、今季ソシエダで10得点10アシストレベルの結果を残したいところだ。

3節を終えた段階で1得点0アシストである久保だが、欧州ナンバーワンと言っても良いレアル・マドリードから得点やアシストを記録しその存在をアピールできれば今季のスタートダッシュ成功といえるだろう。

日本代表でもエースとしての風格が漂ってきており、対戦国からすると日本のアイコンのような存在だ。

北中米W杯でベスト8以上を目指すのであれば、そんなアイコンとなる久保は今季「確かな実績」を残しておきたいところだ。

得点とアシストを量産できる欧州でも広く知られた選手がW杯のピッチでスタメンとして出場すれば、相手国へ与えるプレッシャーはかなり大きくなる。

3連勝中と勢いに乗っているレアル・マドリード

シャビ・アロンソ新監督の元で始動したレアル・マドリードは、開幕から3連勝と首位をキープしている。

守備への意識を高められない選手はいらないと公言しており、これによりアンタッチャブルな存在だったヴィニシウスやエムバペも必然的に守備への意識を高めており、昨季よりも間違いなくチームとして強くなったといえる。

戦力的には圧倒的にレアル・マドリードが上となるが、ソシエダとしてはホームの利を生かし前半から激しいプレスで主導権を握りたいところだ。

果たして久保はレアル・マドリード相手にその存在をアピールすることができるのか。

そのプレーに注目だ。