
久保建英、古巣バルセロナへの移籍は「あり」なのか、それとも「なし」なのか
久保建英(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
日本の至宝には常に多くの移籍の噂が立つが、今年は例年よりもさらに多くの報道が早い段階で行われている。
まだシーズンが終わっていないにもかかわらずこれほど賑わっているのには理由がある。
・イマノル・アルグアシル監督が今季限りで解任となる
・バルセロナの専門サイト『Carpetas Blaugranas』などがすでに交渉を行っていると報道している
・スペインメディア『FICHAJES』などが久保建英とホン・アランブル、マルティン・スビメンディの3人が今夏退団希望とチームに対して正式に要請していると報道している
こうした流れによって、移籍濃厚が予想されているのだ。
バルセロナへの移籍は「あり」なのか「なし」なのか
久保に関心を示す強豪クラブは多いが、最もサッカーファンが見てみたいのはやはり古巣バルセロナへの移籍だろう。
ライバルクラブであるレアル・マドリードのユニフォームに袖を通したこともあるため賛否両論巻き起こりそうな移籍ではあるが、多くのファンがバルセロナのユニフォームを着てプレーする久保を待ち望んでいるのも確かだ。
実際に久保建英とアランブルの2選手をエリックガルシアと引き換え(+移籍金支払い)に獲得するため交渉がスタートしていると報道されている。
結論から先に言えば、久保のバルセロナ移籍は「あり」だと考えられる。
なぜならば、経営財政問題を抱えるバルセロナが本気で獲得を望んでいるならば、それは「戦力として必要としている」ということだからだ。
もちろんアジアに向けたマーケティングといった要素もあるが、それ以上にエムバペやベリンガムといった世界的スターを集めるレアル・マドリードを上回りたいという考えが強いはずだ。
2列目やWGではクラブの顔となりつつあるラミン・ヤマルにラフィーニャ、ダニ・オルモが主力となっているが、多くの試合をこなすバルセロナは強固なローテーションを組むためにあと1人主力クラスの選手を求めている。
久保建英はすでにラ・リーガトップクラスの実力を有していると認知されており、年齢的にも問題なく、クラブの哲学的にも古巣であるため短時間でアジャストできる。
右WGだけでなくトップ下、場合によっては左WGもこなせる久保は、確実にバルセロナに安定をもたらす選手だといえるだろう。
バルセロナにはフェルミン・ロペスやパブロ・トーレといった有望な若手MFはいるが、メガクラブとの試合で頼りになるほどの実力はまだ備わっていない。
また、ラフィーニャが今夏移籍する可能性もある。
久保建英がローテーション要員になる可能性があることを飲み込むことができれば、夏を待たずしてこの移籍話はまとまるかもしれない。
強さと上手さを兼ね備えた今の久保ならば、トップ下のポジションを奪いヤマルと共闘するといった可能性も十分にありえるといえるだろう。
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