
いよいよ運命のレアル・マドリード戦、両監督が前日会見で久保建英について言及
写真:久保建英(提供:ムツ・カワモリ/アフロ)
レアル・ソシエダにとって非常に重要な一戦であるレアル・マドリード戦が5月2日(日本時間5月3日5時)に行われる。
来季のCL出場権獲得のために絶対に負けられないこの一戦で、日本代表MF久保は結果を出すことができるのだろうか。
前日会見で両クラブの監督が久保について言及するなど、この大一番で、最も注目される選手の1人となっている。
「レアル復帰は難しい」と言い放つアンチェロッティと「タケはここにいたい」と全幅の信頼を寄せるアルグアシル
レアル・マドリードのアンチェロッティ監督とソシエダのアルグアシル監督は、前日会見で久保の去就について言及した。
アンチェロッティが社交辞令を使うことはなかった。
レアルは買戻しオプションの行使する可能性を持つが、アンチェロッティは社交辞令は使わずにはっきりと「NO!」を突き付けたのだ。
「私たちは彼(久保)のことを見守っている。とても素晴らしいプレーを見せているわけだしね。しかし、ああいった選手がレアルマ・ドリードで出場時間を手にするのはとても難しい」と、久保の今季のプレーを称えつつも、現在のレアルには必要ない選手であることを明言したのだ。
確かに、3トップの左右はヴィニシウスやロドリゴ、アセンシオ、バルベルデなど、ワールドクラスの選手が揃っており、アザールですら出場機会が得られないほど充実している。
久保がレアルに復帰したとしても、出場機会はカップ戦などかなり限られてしまうはずだ。
これに対してアルグアシル監督は、「久保が今後もソシエダの選手であり続けると信じている」と言及したのだ。
ソシエダにとって久保は完全に主力の1人であり、21歳と将来性も高いことからも、このままソシエダでプレーしてもらいたいと本気で思っているのだろう。
両監督の会見をモチベーションに変えて、いざ大一番へ
ソシエダにとってこの一戦の勝敗はとてつもなく大きな意味を持っている。
現在勝ち点58で4位につけており、来季のCL出場権獲得に迫っているからだ。
残り試合はレアル戦を含め6試合、5位のビジャレアルとは勝ち点差が「5」となっている。
一見余裕がありそうだが、ソシエダは今後バルセロナ戦やアトレティコ・マドリード戦が控えている。
いずれもアウェーゲームであるため、勝ち点が取れない可能性の方が高いと言えるだろう。
そう考えれば、それ以外の4試合でなんとしてでも勝ち点を取っておかなければならないのだ。
ビジャレアルは、すでにバルセロナやレアル・マドリードとの試合は消化しており、上位との対戦はアトレティコ・マドリード戦とビルバオ戦のみとなっている。
いずれもホームでの試合のため、勝ち点を獲得できる可能性は高い。
久保は元々この一戦に高いモチベーションを持っていたはずだが、前日会見の両監督のコメントを受けてよりモチベーションを高めたことだろう。
果たして久保はその左足でソシエダを勝利に導くことができるのか。
今季のソシエダのハイライトともなりえる一戦での活躍を期待しよう。
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