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久保建英(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)

レアル・ソシエダと久保建英の物語は来季も続くのか アルグアシル監督の能力では久保を活かしきれない可能性も

久保建英(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)
日本のサッカーファンの多くが久保建英の未来を案じている。

「本当にこのままソシエダに残るつもりなのか」と。

3月13日に行われたELラウンド16セカンドレグ(マンチェスター・ユナイテッド戦)でその思いを強くしたファンも多いはずだ。

特にソシエダのイマノル・アルグアシル監督の手腕に対する疑問は日増しに大きくなっているといえるだろう。

組み立てに工夫がなく、支配率は高いが「ボールを持たされているサッカー」

ソシエダの試合は支配率が高めになることが多い。

レアル・マドリードやアトレティコ・マドリードといったリーグ内の強豪クラブが相手でも支配率が上回るケースもあるほどだ。

しかし、その多くはディフェンスラインでボールを回しているだけで攻撃のチャンス自体は非常に少ない。

ボールを持って主導権を握っているようでいて「ボールを持たされている」といった場面が多いのだ。

アルグアシル監督の手腕に疑問を持つ人が多いのは、何シーズンもこの戦い方を継続していることであり、試合中にも具体的な修正の指示が出せていないからだろう。

攻撃はすべて選手の個人技任せで、具体的な崩し方のビジョンがほとんど見受けられないのだ。

実際に今季の久保の得点のほとんどは個人技によるものであり、連携で崩して取った得点はチームとしても多くない。

アルグアシル監督が契約延長するならば久保は移籍すべきか

久保自身は2029年夏までソシエダとの契約が残っているため、ビッグオファーが届き本人が了承しない限りはソシエダに残留となる。

実際に久保は「移籍するなら大きなことを成し遂げてから」といった考えを持っているため、来季もソシエダでプレーする可能性もあるわけだ。

しかし、アルグアシル監督は今年の6月で契約が切れるものの、ソシエダ側は契約延長オファーを出している。

もしもアルグアシル監督がこのオファーを受ければ、久保とアルグアシル監督との関係性は続いていくことになる。

正直なところ、アルグアシル監督では久保の能力を最大限に引き出すことはできないだろう。

久保を見出したという意味では感謝に値する監督だが、世界的な選手に引き上げるといった意味では物足りないといえる。

すでに個人の能力では世界トップクラスの領域に足を踏み入れている久保は、ビッグクラブの優秀な監督の元でプレーすべきだ。

果たして久保とソシエダ、そしてアルグアシル監督との関係は来季も続いていくのか、それとも今季限りとなるのか、今後の動向に注目だ。

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