コパ・デル・レイ準決勝でマジョルカに敗れ失意のシーズンとなったレアル・ソシエダ、久保建英に求められる「勝たせる力」
久保建英(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
アウェーで行われたファーストレグを0-0で終えホームで迎えるセカンドレグ。
相手はラ・リーガで16位に沈むマジョルカとあって、レアル・ソシエダのコパ・デル・レイ決勝進出は楽観視されていた。
しかし、現実は厳しかった。
後半立ち上がりに失点し、その後なんとかオヤルサバルの得点で追いついたものの逆転弾が挙げられずPK戦で敗北した。
失意のシーズンとなったレアル・ソシエダ
直近8試合で1勝3分4敗と散々な結果となっているソシエダは、これで希望はCLのみとなった。
そのCLも、ラウンド16のパリ・サンジェルマン戦ファーストレグを0-2で落としているため、勝ち上がれる可能性は低い。
ラ・リーガでは勝ち点40で7位となっており、来季のCL及びEL出場権確保もほぼ不可能だ。
まさに「失意のシーズン」となったわけだが、来季は的確な補強で復権を目指さなければならないだろう。
とりわけCFは最大の問題点だ。
今季レンタルで獲得したアンドレ・シウバは結果が出せず、サディクは目も当てられないほどのプレーレベルだ。
本職がCFではないオヤルサバルのみが期待できる戦力であるため、来季は確かな実力を持ったCFの獲得が必須であるといえるだろう。
久保建英はさらなるレベルアップで「勝たせる選手」となることが求められる
マジョルカ戦でも久保は他の選手と違ったレベルのプレーを連発していた。
PK誘発や同点弾の起点、相手DFのイエローカード誘発といったことはもちろん、1つ1つのプレーレベルは確実にラ・リーガでもトップクラスだ。
しかし、すでにソシエダは久保を「ただのレギュラー選手」とは思っていない。
「エース」として勝たせる役割を期待しているのだ。
サラーやサカなどの世界的な右WGたちは、厳しいマークに遭いながらも得点やアシストといった結果を出し、チームを勝たせ続けている。
久保はすでにサラーやサカと比較される存在となっているため、「良いプレー」をしただけでは不十分なのだ。
マジョルカ戦の120分間(久保自身は延長前半途中でベンチに下がっている)であと1~2回決定的なプレーが見せることができれば、ソシエダは決勝進出していたかもしれない。
この悔しい経験を糧にして、今後「勝たせる選手」に成長してもらいたいものだ。
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