久保のレアルもしくはバルサ復帰はあるのか、近い将来キャリアにおける重大な選択に迫られる可能性も
写真:久保建英(Jose Breton/Pics Action/NurPhoto via Getty Images)
ベスト16で敗退してしまったものの、1月25日に行われた国王杯準々決勝バルセロナ戦での久保のインパクトはかなり大きかったようだ。
「初年度はダビド・シルバの控えとして」といった予想に反して、今季序盤からレアル・ソシエダの主力としてプレーしている日本代表MFの久保建英。
カタールW杯後のプレーはさらにレベルが上がっており、古巣であるレアル・マドリードやバルセロナも関心を寄せる存在となっている。
バルサ戦では1人少ない状況下で孤軍奮闘
国王杯準々決勝のバルセロナ戦は、戦前から圧倒的に不利だと予想されていた。
中盤の要であるダビド・シルバやミケル・メリーノが怪我で不在であり、ゴロサベル、パチェコといったDFの主力たちも怪我で欠場となっていたからだ。
カンプノウでバルサを撃破するには、明らかに戦力不足であったため、試合は前半から予想通り押し込まれる展開となった。
そんな劣勢の中でも久保は、前半30分にクロスバー直撃の強烈なシュートを放ち、存在感を見せる。
ブライス・メンデスが退場になった後の後半はまさに孤軍奮闘の働きを見せる。
少ない人数ながら何度も中盤で前を向きドリブルを仕掛ける。
59分には、ビッグチャンスを演出。
左サイドでボールを持つと、一瞬中を確認して鋭いクロスを供給。
あとは押し込むだけという素晴らしいパスだったが、これは残念ながらセルロートが外してしまった。
レアルやバルサが関心を寄せているが、近い将来の移籍は「あり」なのか
現在の久保建英は、ラ・リーガを代表する期待の若手選手の1人となっている。
当然のことながら、様々なクラブが興味を示しているわけだが、その中には古巣であるレアルとバルサの名前も挙がる。
両クラブのサポーターからは、「現在自クラブで試合に出ていない名前だけの選手よりも久保の方が良い」といった意見も多くなっている。
スペイン国内のメディアも、頻繁に「久保のレアルもしくはバルサ復帰の可能性を示唆する記事」を公開している。
しかし、もしもそれが現実に起きるとしても、それは「今」ではなく、「来シーズン」でもない。
なぜならば、ソシエダは来季のCL出場権を獲得できる可能性が高く、ソシエダのサッカー自体も久保に合っているからだ。
少なくとも来シーズンが終わるまではサンセバスチャンでプレーすることになるだろう。
キャリアにおける重大な決断となるため、久保には慎重に判断してもらいたいものだ。
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