
【海外サッカー】レアルソシエダ久保、幻のアシストとなった軸足スルーパスが話題に!
写真:久保建英 (Photo by Masashi Hara/Getty Images)
9月3日に行われたラ・リーガ第4節のレアルソシエダ対アトレティコマドリードの一戦は、1-1のスコアレスドローとなった。
日本代表MF久保建英(21)はリーグ戦初のベンチスタート。
後半26分に元スペイン代表ダビド・シルバ(36)と交代で出場し、存在感を見せた。
後半31分に久保が出した幻のアシストが話題に!
この試合、注目されたレアルソシエダのFWは、フランスの新星アリ・チョ(18)と新戦力のセルロート(26)が務めた。
また、ハーフタイム明けからは、もう1人の新戦力であるウマル・サディク(25)が出場し、後半10分にそのサディクがアリ・チョからのクロスを頭で押し込み早速ゴールを奪う。
そして1-1のスコアレスで迎えた後半26分、久保が魅せる。
ペナルティエリア外正面の位置でボールを受けると、左の足裏でボールを瞬時に引き軸足である右足でサディクへスルーパスを出す。
見事なトラップでそのパスを受けたサディクはゴールキーパーの頭の上を越すチップキックでゴールに流し込む。
残念ながらオフサイド判定となり、幻のアシストとなったが、スタンドにいる観客たちはその華麗なプレーに総立ちとなった。
久保の幻のアシストとなった軸足スルーパスが話題に
(Photo by filipfoto)
この後半26分に見せた久保の軸足を使ったスルーパスは、「幻のアシスト」として大きな話題となっている。
ただの幻のアシストであればここまで話題にはならないのだが、そのプレーの質があまりにも高かったため、多くのサッカーファンが反応しているのだ。
一瞬のプレーだったため、「相手DFがカットしたボールがたまたま久保選手の軸足に当たってパスになったのでは?」と思ったファンもいた。
しかし、そのプレーをよく見てみると、かなりハイレベルであることがわかる。
エリア内から左手でパスコースを要求しながら下がる。
マークが付いてこないことを間接視野で確認しながら、パスを貰う直前に首を左に1度振り、敵や味方の位置を把握。
前を向いてトラップした瞬間に相手DFが激しくプレッシャーを掛ける。
この時、パスを出すことになるサディク選手は完全には視界に入っていなかったが、間接視野でおよその位置を把握している。
相手DFが足を出すタイミングに合わせて左の足の裏でボールを手前に引き、予備動作なしで軸足でパスを出したのだ。
軸足パスは、フットサルなどでよく使われるテクニックで、ノープレッシャーであればそこまで高等なテクニックではない。
しかし、ラ・リーガ三強の一角であるアトレティコマドリードとの試合の後半で、1-1の状況下でプレッシャーを掛けられた瞬間にこの技を繰り出すのは至難の業だ。
久保建英という選手の凄さが垣間見れたシーンであると言えるだろう。
(次のページへ続く)
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