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W杯前哨戦の4試合を総括、収穫より課題が多く見つかった森保ジャパン<サッカー国際親善試合、キリンカップ>

求められる個人のレベルアップ

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写真:南野拓実/提供:Andrew Kearns – CameraSport

2勝2敗に終わった今回の6月シリーズでは収穫とともに課題も散見された。森保監督に課されたのはアジアから世界を相手にした戦いへのシフトチェンジだ。だが、この4試合で明確な道のりが示されたとはいえない。個人レベルではアピールに成功し存在感を示した選手たちもいるが、チームとしてドイツやスペインといった世界トップとの戦いに自信をもって挑むための“日本らしいサッカー”は不透明なままだ。

残りの期間チームとして合わせる時間も多くない。まず求められるのは各々の選手たちの個人レベルでのパフォーマンスアップである。森保政権下で最多ゴールを奪い中心を担ってきた南野拓実は出場機会を求めてリヴァプールからの移籍が濃厚とされている。また現状のチームの攻撃をサイドから支える伊東や三笘といった選手たちは新たに迎えるシーズンをどのリーグ、チームでプレーするのか。さらに、不動の存在がいないセンターフォワードに誰が結果を残し入ってくるかも力をもつ相手に得点を奪いきれない現状ではカギを握る。

W杯まで5カ月あまりを迎えたなかで森保ジャパンが現状をどう受け止め、11月に迎える本大会へアプローチしていくのか。収穫と課題が見つかった6月シリーズを経て、日本に求められているのはチームと個人の向上による変化と進化だ。


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