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鎌田大地(写真:REX/アフロ)

クリスタル・パレス鎌田大地、日本人初となるFA杯決勝出場で得点関与!シティを下し優勝を掴み取る

鎌田大地(写真:REX/アフロ)
5月17日、FA杯決勝「クリスタル・パレス対マンチェスター・シティ」の一戦が行われ、1-0でクリスタル・パレスが勝利した。

過去2回決勝で涙を飲んでいるクリスタル・パレスにとっては悲願のFA杯優勝となった。

日本代表MF鎌田大地はこの決勝にスタメンフル出場し攻守に奮闘。

クラブ史上初となるビッグタイトル獲得に貢献した。

ドイツ時代のEL制覇以来となるビッグタイトル獲得の鎌田

鎌田といえばフランクフルト時代にEL優勝を経験しているが、今回はそんなEL優勝に続くチームタイトルとなった。

FA杯の元名誉会長であるウィリアム皇太子が試合前に選手たちと握手をするというほど格式ある大会だが、鎌田は物おじせずに実力を存分に出し切った。

クリスタル・パレスは前半16分に幸先良くエベレチ・エゼの得点で先制。

起点となったのは鎌田だった。

自陣からのロングボールをマテタがポストプレーで落とすと、鎌田は難しい体勢ながらマテタにリターンパスを入れる。

このチャンスからエゼの得点が生まれたのだ。

その後はシティに完全に試合をコントロールされてしまう。

ボール支配率はシティの78%に対してクリスタル・パレスはわずか22%。

放たれたシュート数は22本にも及んだ。(クリスタル・パレスのシュート数はわずか7本)

世界最高のストライカーであるハーランドにも決定機があり、同点に追いつくのは必然のようにも感じた。

しかし、クリスタル・パレスは虎の子の一点を守り切った。

前半にはシティのPKもあったが、ディーン・ヘンダーソンがビッグセーブでゴールを死守した。

鎌田も得点への関与だけでなく、シティの大きな武器となっているドクの突破を何度か防ぎ、バイタルエリアにスペースが空かないようなプレーを90分間徹底し続けた。

ただしベタ引きして守り切る意識ではなく、ボールを奪った瞬間には誰よりも速く攻撃を開始するなど、積極性は高かった。

初となるFA杯優勝を果たしたクリスタル・パレスに対してマンチェスター・シティは時代の終わりを感じさせる敗戦となった。

これまでシティは7シーズン連続でメジャータイトルを獲得してきたわけだが、その記録が途絶えることになったわけだ。

鎌田のプレミアリーグ1年目は、カップ戦を含めても2,000分を少し超えた程度の出場時間しか得られなかったが、それでもFA杯決勝という重要な一戦にスタメン起用され90分間プレーし続けたことで、報われたような感覚となったことだろう。

この経験は確実に日本代表にも活きるはずだ。

カタールW杯では低調なパフォーマンスとなり悔しい思いをした鎌田だが、北中米W杯では頼もしい選手として貢献してくれるはずだ。

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