
日本代表は9月23日にアメリカ戦、同27日にエクアドル戦の2試合の強化試合を予定している。
W杯直前にも強化試合を1試合行う可能性はあるものの、基本的にはこの2試合でチームの戦い方を固めることとなる。
しかし、本番までおよそ2ヶ月前のこのタイミングで、日本代表に暗雲が立ち込めている。
怪我人&不調者が続出
日本代表のW杯の相手はドイツ、コスタリカ、スペインの3ヵ国。
ドイツ、スペインは説明不要の今大会優勝候補の2チームであり、コスタリカも2014年ブラジルW杯でベスト8に入るなど侮れない相手となる。
日本としてはこれまで戦ってきたフォーメーションと戦術のままベストメンバーで臨みたいところだが、W杯メンバーに選ばれるであろう選手たちに怪我人と不調者が続出している。
・板倉滉(ボルシアMG)
(Photo by Christian Verheyen/Borussia Moenchengladbach via Getty Images)
練習中に左膝内側側副靭帯の部分断裂。
手術は回避し保存療法を選択するも、実践復帰まで2ヶ月程度掛かる可能性がある。
・浅野拓磨(ボーフム)
第6節のシャルケ戦で右膝の内側靭帯を断裂。
こちらも手術はせず保存療法を選択しており、復帰まで数週間の離脱となる。
・吉田麻也(シャルケ)
(Photo by Pablo Morano/MB Media/Getty Images)
今季からシャルケに移籍しCBのレギュラーとしてプレーしているが、なかなか調子は上がっていない。
8月27日に行われたウニオン・ベルリン戦では6失点の内5失点に関与しており、年齢による衰えが指摘されている。
・三苫薫(ブライトン)
(Photo by Pablo Morano/MB Media/Getty Images)
念願のプレンミアリーグデビューは果たしたものの、チームではベルギー代表FWトロサールの控えに甘んじている。
さらに不運も重なっている。
エリザベス女王の崩御を受けプレミアリーグ第7節全試合が延期となり、続く第8節のクリスタルパレス戦も鉄道ストライキの影響により中止となった。
これで欧州遠征まで公式戦が1試合もない状況となり、試合勘の欠如が心配される。
・南野拓実(モナコ)
(Photo by Andrew Kearns - CameraSport/Getty Images)
日本代表のエースであり、昨季リヴァプールで公式戦10ゴールを決めた男が絶不調に陥っている。
今季から加入したモナコで大苦戦。
出場した試合でもアピールできず、ベンチやベンチ外も多くなっている。
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好調な久保、堂安、鎌田をスタメンに?チーム編成を直前で組み直す必要も
久保建英 (Photo by Masashi Hara/Getty Images)
ここで挙げた選手以外にも、ヴィッセル神戸の大迫勇也や酒井宏樹といった選手も故障を繰り返しており、万全のコンディションには程遠い。
日本代表の主力となるメンバーが大崩れしている現状を踏まえれば、思い切ってチーム編成を組み直す選択肢も考えるべきだろう。
堂安律(Photo by Etsuo Hara/Getty Images)
特にレアル・ソシエダの久保、フライブルクの堂安、フライブルクの鎌田の3人は調子も良く、結果も出していることから、この3人を中心に考えるといった思い切った変更も視野に入れるべきだろう。
鎌田大地(Photo by Masashi Hara/Getty Images)
伊東純也のFW起用や3バックシステムへの変更など、まだ立て直しの選択肢は残されている。
欧州遠征の2試合でどのような戦い方に変更していくのか注目だ。
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