森保ジャパン、守りの要に名乗り 「第3の男」板倉滉の強さとは?
吉田、冨安とのレギュラー争いに挑む
吉田麻也(Photo by Pablo Morano/MB Media/Getty Images)
ユース年代から各世代の日本代表に名を連ねてきた板倉は、2019年に若手中心で構成されたコパ・アメリカ(南米選手権)に挑む森保ジャパンに選出され、第2戦のウルグアイ戦でA代表デビューを果たした。また、昨夏の東京五輪でも中心選手として出場しベスト4進出に貢献すると、アジア最終予選の中国戦、サウジアラビア戦では吉田、冨安を欠く“緊急事態”にスタメンに抜擢され完封勝利。続くサウジアラビア戦でも冨安に代わり最終ラインの一角を担うなど、最終ラインの救世主としてW杯本大会出場に貢献した。
現状の森保ジャパンにおいて、センターバックのレギュラーは主将の吉田とアーセナルでプレーする冨安がファーストチョイスである。しかし、前者はベテランに差し掛かっており、後者は故障による離脱が少なくない選手で、コンディションに不安を残している。そんな中、ここ数年海外で安定したプレーを続け、日本代表でも存在感を高めている板倉が最終ラインのレギュラーを掴み、11月のW杯本大会でプレーしてもおかしくはない。クラブでのパフォーマンスや9月に行う欧州遠征の出来によってはCBの序列を上げる可能性は十分にあるだろう。
2018年に発足した森保ジャパンで吉田、冨安が君臨してきた日本代表の最終ラインにおいて、クラブ、代表で実績を重ねた25歳が“第3の男”として台頭した。今夏ドイツ1部に新天地を求め、充実の時を過ごす板倉がW杯で日本のレギュラーを掴みとるのか。残り数ヶ月を切った生き残りをかけた戦いに挑んでいく。
X(Twitter)をフォローしよう
Follow @ssn_supersports
Follow @ssn_supersports