「サッカー日本代表」エルサルバドル戦で試したい偽SB旗手怜央という選択肢
写真:旗手怜央(REX/アフロ)
CL決勝も終わり、欧州でプレーする選手たちの今季は残すところ代表戦2試合のみとなった。
6月15日にエルサルバドル戦、6月20日にペルー戦を控えているが、注目は何と言ってもこれまで代表復帰が強く望まれていた古橋亨梧と旗手怜央だろう。
特に旗手怜央は、「偽SB」で起用される可能性もあり、SBは人材難であることからも実戦で機能すれば一気にA代表のスタメン候補に名乗りを上げることになるだろう。
偽SBで旗手ほどの適任者はいない
今季CLを制したマンチェスター・シティの名将グアルディオラ監督が頻繁に使用する「偽SB」は、サッカー界のトレンドといってもいい戦術だ。
一般的なSBは、常にサイドにポジションを取り、上下運動を繰り返す。
相手WGを自由にさせないこと。
そしてオーバーラップからのセンターリングなどが主な仕事となる。
しかし、偽SBは通常のSBとは全く違う動きが求められる。
ビルドアップの際にボランチの位置にポジションを取り、自チームのWGへ角度のあるパスを通したり、中央のスペースで数的有利を作ったりといった役割を担う。
それゆえに、これまでSBに必要だったスピードと運動量、クロスの正確性だけではこの偽SBは完璧にこなせない。
中盤でプレーできるテクニックや視野の広さが求められるわけだ。
現在の日本人選手でこの偽SBがこなせる人材といえば、間違いなく旗手怜央だろう。
元々中盤であればどこでもプレー可能な器用な選手であり、左SBの経験もある。
運動量や守備力も標準レベル以上であるため、偽SBに必要な能力をすべて兼ね備えているのだ。
左WGの三笘薫とも相性抜群
旗手は、日本代表のエースとなった三笘薫との相性も非常に良い。
なぜならば、アンダー世代の頃から共に代表としてプレーしており、川崎フロンターレでもチームメートだったからだ。
お互いの良さも弱点もすべて理解している。
SBである旗手がWGの三笘を活かし、三笘も旗手がやりやすいようにプレーすることができるだろう。
今後は旗手以外にも1~2人は偽SBができる選手を見つけ試していく必要はあるが、今回のエルサルバドル戦とペルー戦はぜひ旗手をSB起用してもらいたいものだ。
この国際親善試合2連戦で、世界屈指の左サイドコンビが誕生することを期待しよう。
Follow @ssn_supersports