【日本代表】Fリーグで戦いながら、世界に挑む。“最高峰のフットサル”を知る山田凱斗が感じた手応え「想像通りだったけど、やりきれなかった」

フットサル日本代表は10月17日と19日、国際親善試合でフットサルブラジル代表と対戦。第1戦は0-4、第2戦は2-3で敗れ、歴史的初勝利はおあずけに。健介ジャパンにとって、2024年8月の始動以来、初の国内での試合は厳しい結果となった。

昨年の夏に世界有数の強豪インテル・モビスターFSからFリーグに復帰した山田凱斗。スペインで2シーズンを戦い抜き、世界最高峰の基準と向き合ってきた。日本には“世界を倒すために”戻って来た。

迎えたブラジル代表との国際親善試合。FIFAランキング1位との対戦に、世界を知る山田が感じた日本の現在地とは。第1戦の直後、話を聞いた。

取材=本田好伸
編集=柴山秀之

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日本のレベルの高さを示したい

──第1戦を終えての感想を教えてください。

自分として久々の感覚を得ながら、やれた部分ともっとこうしたら良かったなと感じる部分の両面がある感覚を持ちました。

──ブラジル代表の9番ロシャ選手とのマッチアップはいかがでしたか?

フィジカルに特徴がある選手だとわかっていたので、純粋にぶつかるのではなく、ボールに対してアタックしようと思っていました。実際、そこで反転されてのシュートは打たれなかったので、ポジティブに捉えていいのかなと思います。

──攻撃面を振り返るとどうでしたか?

僕自身は走力を生かすことができますし、相手選手の裏を取ったり、相手がついてこれないような動きをするのは、チームとしても狙っている部分でした。そこでゴールにつながらなかったのは本当に悔しい結果です。

代表としても0得点で終わるのは、応援してくださる方々に対しても申し訳ないので、まずはスコアを動かすところにチャレンジしたいです。

──山田選手は海外リーグで対戦経験のある選手が多かったと思います。

スペインで戦っていた選手もいますし、ポルトガルリーグに在籍している選手はプレシーズンで対戦したこともありました。特徴を把握している選手は多かったですね。

──山田選手は他の選手以上に世界をイメージできていると思います。そのうえで、今日の相手は自分の想像とのギャップはありましたか?

経験があったので、正直もっとやらなきゃいけませんでした。そういう意味では、想像通りだったけどやりきれなかったかなと感じています。

相手のピヴォの選手が収まる左利きというのはわかっていましたし、ボールカットの部分に関しては課題が残っています。第2ピリオドは相手のパスミスですけど、1回カットできたシーンがあるので、そういう場面を増やせれば、カウンターのチャンスにもできるかなと考えています。

──フィジカル的にも、組織的な部分も日本はかなり苦しんだ印象があります。ピッチ内での感覚はどうでしたか?

ブラジルは強いチームとわかっていますが、僕個人の感覚では「やれるな」とも正直感じていました。

もちろん、点が取れず勝てなかったですし、失点した結果だけ見たら悔しい結果です。「いや、それで何言ってんだよ」と思われるかもしれませんが、実際にプレーしてみてやれないことは絶対なかったし、日曜日にもう一度チャレンジできるので、勝つところを応援してくださるみなさんに見せたいなと思います。

──山田選手はFリーグに昨年戻ってきました。そこからも世界を意識して日々トレーニングしていると思いますが、自信は深まっていますか。

スペインでプレーして日本に帰ってきてから、「なんでだろう」といういろんな声がありました。僕なりに考えて覚悟をもって帰ってきましたし、日本にいて世界と戦えないなら、全員が世界に出なきゃいけません。けど、そうではないことを示したいです。

日本のリーグが高いレベルにあることを示していかなければいけないし、Fリーグが発展していくためにもここで勝たなきゃいけないと思います。

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