【第30回全日本選手権大会｜決勝】立川アスレティックFC 2－5 しながわシティ（3月22日/駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場）
3月22日、駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場でJFA 第30回全日本フットサル選手権大会の決勝が行われ、しながわシティは立川アスレティックFCと対戦。しながわが5－2で勝利し、4年ぶり2度目の優勝を飾った。
1－1で終えた第1ピリオドを終え、29分のカイオのゴールでこの日2度目のリードをとったしながわ。
流れを引き寄せる1点から束の間、さらにチームを勢いづける追加点を奪ったのが、笠篤史だ。
2023シーズン、笠はＦリーガーとしてさらなる高みを目指し、Y.S.C.C.横浜からプロクラブの一員となった。しかし、チームの戦術や激しいポジション争いに苦戦し、ピヴォとして絶対的な地位を確立することはできず。今シーズンは、新たな指揮官である比嘉リカルド監督の下、対人の強さを評価され、フィクソやアラで多く起用された。
加入初年度と比べ出場時間が増える一方で、伸び悩む得点数。ファイナルシーズン中には「点が取りたくて選手になったし、やっぱり前でプレーしたい」と本音を漏らすこともあったなか、最終決戦の小牧ラウンド直前に負傷し、優勝争いの大一番でピッチに立つことができずにリーグ戦を終えていた。
そのジレンマを晴らすような1点を決め、晴れやかな表情で取材エリアに現れた笠が、フットサル選手として初めてタイトルを獲得した喜びを語った。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
誰1人置いていかないチームの雰囲気があった
──ゴールおめでとうございます！今のお気持ちを教えてください。
いやもう、率直に「うれしい」ですね。この準々決勝からの3日間、ずっと得点を取れそうなチャンスがあったので、今日取れて本当によかったです。
──そしてもちろん、優勝もおめでとうございます。決まった瞬間はどんな思いでしたか？
かなりうれしかったですけど、今シーズンは去年よりも退団する選手が多いんですよ。すごくいいチームだったので、今年はその寂しさがありますね。
──「いいチームだった」というのは、具体的にどんなことでそう感じたのでしょうか。
経験のあるいい選手も多いなかで、若手も頑張ってき喰らいついていたし、練習から誰1人置いていかずに「全員でタイトルをつかみとろう」という雰囲気がありました。一見外から見ると、試合に長く出ているメンバーや代表歴のある選手の“個”だけが目立っているように見えるかもしれませんが、“チーム”としてまとまることができていたシーズンだったんじゃないかなと思います。
一方で、これだけ選手層も厚い上に一体感があってもリーグタイトルは逃してしまいましたし、この大会も含めて「勝ち続けるのは、簡単なことではない」と証明する1年にもなったのかなと思います。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
「好きなことをやるのは5年まで」と決めていたけど……
──今シーズンはピヴォ以外のポジションでプレーすることが増え、悩んだ時期もあったという話もお聞きしていましたが、この優勝という結果も含め、個人としてはどんな1年になりましたか。
総じていいシーズンだったな、と。途中で悩むこともたくさんありましたけど、「どのポジションでも点は取れる」という結論に達することができました。もちろんこのＦリーグにはピヴォでない点取り屋がたくさんいるので、頭ではわかってはいましたが、自分がフィクソやアラでプレーできたことで、よりイメージが沸きました。来シーズンはプレーの幅を広げるだけでなく、どこで出てもスコアを動かせる選手になりたいです。
──「来シーズン」という話が聞けて、うれしいです。
ありがとうございます（笑）。もともと2024年のワールドカップ出場を目標にしていて、「好きなことをやるのは5年まで」と、決めてはいたんですけどね……。
──その葛藤ついてはファイナルシーズンの間にたっぷりお聞きしているので、後日必ず記事にします！最後に、このしながわの一員として今後の目標を教えてください。
個人としてはやっぱり代表を目指したいですし、あとはＦリーグタイトルを獲りたい。
日本一は獲れたので、来シーズンはチームとしても全タイトル獲れるような「常勝軍団」になっていきたいですし、その中でしっかり試合に出て、「自分が勝たせる」くらいの選手になれるように頑張りたいです。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
Follow @ssn_supersports
