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「自分が選んだ道は間違っていなかったと証明するために」愛着ある古巣と、タイトルを懸けた決勝へ臨む新井裕生の覚悟【全日本選手権 準決勝|インタビュー/しながわ】

【第30回全日本選手権|準決勝】しながわシティ 4-2 名古屋オーシャンズ(3月21日/駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場)

3月21日、駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場でJFA 第30回全日本フットサル選手権大会の準決勝が行われ、ボルクバレット北九州と立川アスレティクFCが対戦。しながわは4-2で勝利した。

1点差に迫られた直後、連続2ゴールで名古屋を突き放したしながわ。その2得点目を決め、チームを勝利に大きく近づけたのが新井裕生だった。

新井は今シーズンより長年在籍した立川アスレティックFCを離れ、プロとしてフットサルに専念できるしながわへ身を移した。リーグ優勝を争うクラブでプレーの幅も広げながら戦い、1シーズンの間で大きな変化を遂げた。

そして、シーズンを締めくくるこの全日本選手権で決勝の舞台へと上り詰め、新井は古巣の立川と対峙する。特別な一戦を前に、新井はどんな心境でいるのか。

取材=青木ひかる
文=舞野隼大

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アスレへの愛がなくなったわけではない

──試合を振り返っていかがですか?

今シーズン、リーグ戦を含めて名古屋には負けていなかったので、相手も「絶対に負けられない」という意識で戦ってくると想定していました。「それに負けないくらいの気持ちをもって戦おう」とみんなで臨んで、終始リードする戦いができたので、自分たちとしては狙い通りの戦いができたと思います。

──第2ピリオドの立ち上がりに1点差にされた直後、新井選手のゴールを含む2点を連続で決めて4ー1としました。ご自身の得点を振り返ってください。

カウンターの時の(山田)凱斗の縦突破はずっと見てきていましたし、あのスピードでは絶対に勝つという信頼があったので、自分は中で待っているだけという感じでした。

──ディフェンス面での手応えはいかがでしたか?

比嘉(リカルド)監督が目指すフットサルは守備に重点を置いていて、昨日、今日はみんなが集中して守れていますけど、完成度的には5、60%かなと思う。もっともっと堅く、隙のない守備ができるはずです。今はなんとか頑張って止めているところもあるので、そこも含めて相手が「どうすれば崩せるんだろう」と迷うくらいの守備をできるようになりたいと思います。

──決勝戦は、古巣の立川アスレティックFCとの試合になります。

そうですね。昨シーズンはこの決勝の舞台をアスレの選手として戦って負けてしまって、最後に恩返しをすることができませんでした。自分自身、アスレへの愛がなくなったわけではないので、そのクラブと日本一を懸けた戦いができるのは嬉しいことです。でも、自分が選んだ道は間違っていなかったと証明するために、絶対に勝って優勝したいという気持ちでいます。

──しながわに移籍をした今シーズンは、最終節までリーグタイトルを争うシーズンを過ごしました。この1年を経て決勝ではどんな姿を見せたいですか?

1年間プロ選手としてフットサル一本でやってきたので、自分の体を見つめ直す時間も多く作れました。ピッチ内ではピヴォをやったり、アラをやったりして、ユーティリティ性もこの1年ではすごく伸びたと感じていて、アラでもトップレベルでできると自信がつきました。今まではパワープレーの守備をやってこなかった中、今シーズンはそういうポジションを任されて、日本代表でもパワープレーの守備に入れてもらえて、自分の力を証明できた1年なのかなと思うので、決勝でもそれを示せたらと思います。

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