三笘薫はファティにポジションを奪われるのか、それとも共存か、マンチェスター・U戦で明らかに
三笘薫(写真:REX/アフロ)
インターナショナルマッチウィークが終わり、各国代表選手も所属クラブへと帰還した。
日本代表MF三笘薫も同じようにブライトンへ帰還したが、ここからは過密日程と併せて熾烈なレギュラー争いが行われていくことになる。
今夏ブライトンがレンタルで獲得したスペイン代表FWアンス・ファティがもっとも得意とするポジションこそ、三笘がスタメンで出場している左WGなのだ。
三笘がファティにポジションを奪われる可能性
多くのサッカーファンは、アンス・ファティがブライトンでどのようなプレーを見せてくれるのかを楽しみにしつつも、「三笘がファティにポジションを奪われてしまうのではないか」といった不安を抱えているはずだ。
冒頭でも言った通り、ファティがもっとも得意とするポジションが三笘のポジションであるからだ。
しかし、おそらく三笘とファティは当面はライバルにはならないだろう。
カギとなるのは、ファティがデ・ゼルビ監督と話した電話の内容だ。
「デ・ゼルビは私にここ(ブライトン)に来るように説得したんだ」
「私が改善できる点は何かを彼が教えてくれた」
この電話の内容から分かることは、デ・ゼルビ監督はファティに十分な出場機会を与えるつもりでいて、選手として成長させようとしているということだ。
もちろん、それがブライトンの勝利に繋がるとも考えているということでもある。
もしも得意としている左WGとしてプレーさせようと思っているならば、三笘という絶対的な選手とスタメン争いをさせることになり、「十分な出場機会」は保証できないはずだ。
さらに、「改善できる点」を明らかにしたということは、伸び悩むファティの新たな可能性(トップ下やCF)に期待しているとも感じ取れる。
ファーガソンが台頭してきていて、トップ下ではララーナやジョアン・ペドロがいるが、このどちらかのポジション(いわゆるサイドではなくセンターのポジション)であれば出場機会と選手としての新たな可能性を見出せるとデ・ゼルビ監督は考えているのではないだろうか。
その証拠に、ファティは「僕は前線ならばどこでもプレー可能だ」ともブライトンの公式インタビューでコメントしている。
つまり、左WGではなく真ん中(トップ下&CF)で出場することもできると遠回しに言っているわけだ。
おそらくデゼルビ監督としては、長期離脱したトップ下のエンシソの代わりとファーガソンとのCFとしてのローテーションを考えているのではないか。
さらにアジア杯で三笘が不在となる2024年1月14日~2月10日までの期間を左WGで使うか、ジョアン・ペドロを左WGで出場させトップ下で出場を続けさせるという方法もある。
出場機会は一定以上見込め、センターのポジションで選手として成長することも可能となるがゆえに、ファティはブライトンへの移籍を決断したと予想できる。
9月16日に行われるマンチェスター・ユナイテッド戦は確実にファティが出場するはずだが、高い確率で三笘と共存する形となるだろう。
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