
写真:堂安律(提供:ANP Photo/アフロ)
7月28日、日本代表MF堂安律(フライブルク)がフランクフルトと個人合意したとドイツメディア『スカイスポーツ』が報じた。
2030年までの5年契約となり、フライブルクとフランクフルトのクラブ間交渉がまとまり次第移籍が確定する。
両クラブ間には200万ユーロ(約3億円)ほどの差がある状態だが、エキティケ売却によって資金に余裕のあるフランクフルトが相手なだけに、交渉は数日以内にまとまるはずだ。
日本代表選手たちのステップアップ移籍が続いている
堂安がフランクフルトへ移籍するとなれば、間違いなくステップアップ移籍となる。
下記のようにすでに多くの日本代表選手たちがステップアップ移籍を決めており、まさに「移籍ラッシュ」といえる状態だ。
・高井幸大(川崎フロンターレ→トッテナム)
・古橋亨梧(スタッド・レンヌ→バーミンガム)
・町野修斗(キール→ボルシアMG)
・藤田譲瑠チマ(シント・トロイデン→ザンクトパウリ)
・町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ→ホッヘンハイム)
さらに久保建英や前田大然、中村敬斗、板倉滉、鈴木彩艶、伊東純也、守田英正などに移籍の可能性がある。
堂安にとって2025-2026は勝負のシーズンに
W杯まであと1年であるがゆえ、代表選手全員と代表を狙う選手全員にとって「勝負のシーズン」であることは間違いないが、特に堂安にとってはその意味合いが強いといえる。
日本代表では右WBや右WG、シャドーのポジションでプレー可能な堂安だが、右WGは伊東純也や菅原由勢、森下龍矢といった選手たちがライバルとなっており、右WGとしては伊東純也や久保建英がライバルとなる。
シャドーのポジションでも久保建英や南野拓実、鎌田大地といった選手たちと争わなければならない。
堂安は昨季公式戦10得点8アシストと日本人トップクラスの実績を残しており、現時点ではポジションは流動的なれど森保監督にとってファーストチョイスなのは間違いない。
しかし、もしも移籍濃厚となったフランクフルトで失意のシーズンを送ることになったならば、すべてのポジションで2番手以下の序列となる可能性が高いわけだ。
また、「日本代表の10番」という肩書も守り抜けない可能性がある。
久保建英がW杯アジア最終予選の最終節で10番を背負い躍動しており(堂安は疲労を考慮され未招集)、「日本代表の10番は久保が良い」といった声は大きくなっている。
つまり、久保がこの1年でクラブと代表で堂安以上の活躍を見せたならば、「10番を久保に」といった声はさらに強まっていくことになる。
CLに出場できるフランクフルトで堂安はどのような活躍を見せるのか、そのプレーに注目だ。
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