
デンベレ移籍なら大幅戦力ダウンのバルセロナ、今季は戦力UPのレアル・マドリードが独走か
写真:バルサのシャビ監督(なかしまだいすけ/アフロ)
7月31日、バルセロナに所属するフランス代表FWウスマン・デンベレがパリ・サンジェルマンに移籍を希望していると『ムンド・デポルティボ』が報じた。
シャビ監督の説得によりバルセロナ残留に傾いていたが、事態は急変しデンベレ本人がパリ・サンジェルマンへの移籍を希望しているようだ。
デンベレが移籍となればバルセロナは大幅な戦力ダウンとなり、ラ・リーガ連覇はかなり厳しい状況となる。
デンベレが移籍ならばレアル・マドリードとの戦力差は広がる
昨季のバルセロナは、ELこそ決勝の舞台に辿り着けなかったが、ラ・リーガを危なげなく制し一定の結果を出すことができたと判断できる。
メッシが去り、「暗黒期突入か?」と思われていた状態から、シャビ監督が上手く立て直したと言えるだろう。
そのシャビ監督の存在があったからこそ、昨季トレブル(三冠)を達成したマンチェスター・シティからイルカイ・ギュンドアンを獲得できたのも事実だ。
選手として圧倒的なキャリアを築き、確かなサッカー哲学を持つシャビ監督は、デンベレにも大きな影響を与えている。
シャビ監督からの信頼感を感じていたことが残留を希望している大きな理由だったわけだが、バルセロナ上層部の中に「デンベレを売りたい」と考えている人間がいると分かり、デンベレは態度を一変させた。
もしも今夏にデンベレがPSGに移籍するようなことになれば、バルセロナの戦力は一気に低下してしまう。
ギュンドアンを獲得し中盤の戦力は昨季よりも充実しているが、前線のクオリティは不安なレベルとなる。
レヴァンドフスキ一という世界屈指の点取り屋が前線に君臨しているが、それ以外のFWというとフェラン・トーレスやハフィーニャ、アンス・ファティといったメンバーとなる。
彼らも欧州トップクラスのFWではあるが、ラ・リーガ連覇とCL優勝を目指すバルセロナにとってはやや物足りない。
昨季のようにガビを3トップの一角に上げる方法も考えられるが、いずれにしても前線のクオリティと選手層には不安が出てきてしまうだろう。
ライバルであるレアル・マドリードはイングランドの至宝ベリンガムを獲得し、今夏もしくは来夏には世界で3本の指に入る実力を持つエムバペも獲得するだろう。
そうなれば戦力差は大きく広がってしまうため、なんとしてでもデンベレを残留させなければならないと言える。
果たしてデンベレのパリ・サンジェルマンへの移籍は決まってしまうのか、その動向に注目だ。
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