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復権を目指すバルセロナ、運命のマンチェスター・U戦が迫る 敵地で勝利を収められるのか
写真:ペドリ(提供:ロイター/アフロ)
2月23日、EL(ヨーロッパリーグ)プレーオフ第2戦「マンチェスター・ユナイテッド対バルセロナ」の一戦が行われる。
第一戦目は、バルセロナがホームで2-2の引き分けに持ち込まれているため、若干マンチェスター・ユナイテッドが有利な状況で第2戦目を迎える。
果たしてバルセロナは難敵を下しEL制覇に一歩前進することができるのだろうか。
バルサはラ・リーガでは首位を独走もCLはGS敗退と完全な復権はできていない
かつてメッシやシャビ、イニエスタがプレーし、「世界最高のチーム」と言われたバルサは、彼らが去った後かなり苦しんでいる。
黄金期の15年間で10回のラ・リーガ優勝や6回の国王杯優勝、そして4回のCL優勝を成し遂げており、その時代と比べると近年ではラリーガで2位を死守するのがやっとの状態となっている。
「バルセロナの時代も終わり」
多くのサッカーファンがそう思っていたが、シャビが監督としてバルセロナに帰還してから状況は一変する。
「ティキタカ」を体現してきたレジェンドは、監督となってもそのバルサイズムを前面に押し出し、選手たちに植え付けていったのだ。
カンテラ出身のガビやエリック・ガルシア、アンス・ファティが台頭し、若き天才MFペドリが加入したことも好影響の要因だろう。
バルセロナは復活の兆しを見せているのだ。
その証拠に、毎試合ボール支配率は60%程度となっていて、時には70%を超える試合もある。
ラ・リーガでは22試合を終えた段階で勝ち点59まで伸ばし、2位のレアル・マドリードに8ポイントも差をつけている。
ただし、CLではまだ結果が出せていない。
今季もGSで3位となり2年連続でGS敗退となっている。
かつて準々決勝や準決勝、決勝進出が当たり前であった時代と比べると、やはりまだ物足りないのは事実だろう。
確かに求められる結果が高すぎるのも事実だが、それがメガクラブであるバルセロナの宿命なのだ。
マンチェスター・Uに負ければラ・リーガに優勝しても「失意のシーズン」となる
CLを早期敗退になった時点で、バルセロナにとっての今季は「成功」ではない。
たとえラ・リーガで優勝したとしても「良いシーズンだった」とは言えないのだ。
さらに、ELのプレーオフで敗退となれば、ラ・リーガで優勝したとしても「失敗」と烙印を押すサポーターもいるはずだ。
バルセロナにとってELのタイトルはCLと比べればそれほど重みはないが、プライドを保つためにも負けることは許されない。
第一戦目はホームで2-2の引き分けに終わってるため、厳しい戦いとはなるが、全力で勝利を目指すはずだ。
奇しくも対戦相手のマンチェスター・ユナイテッドも復権を目指すメガクラブである。
果たしてどちらがプライドを守れるのか。
注目の一戦が刻一刻と近づいている。
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