
ギェケレシュ(写真:ロイター/アフロ)
10月4日、プレミアリーグ第7節、「アーセナル対ウェストハム」の一戦が行われ、2-0でアーセナルが勝利した。
首位のリバプールがチェルシーに敗北したため、アーセナルが首位に躍り出た。
大型補強による分厚い選手層で首位独走の予感が漂う
アーセナルは、「無冠の強豪」といったイメージが定着しているクラブだ。
2003-2004シーズンにプレミアリーグを無敗で制覇して以降1度も優勝できておらず、実に15回も2位~4位の順位で終えている。
このイメージを覆そうと、アーセナルは今夏本気の補強を敢行した。
まずはこれまで弱点として挙げられていたCFのポジションでギェケレシュを獲得。
187㎝の生粋の点取り屋を獲得できたのは非常に大きなポイントだといえるだろう。
まだ3得点1アシストと数字面ではそれほど貢献できてはいないものの、「点の取れる大型CF」が最前線にいるだけで対戦相手に与える圧はかなり高い。
アンカーのポジションでは、ワールドクラスのアンカーであるスビメンディを獲得。
豊富な運動量と確かな守備力、センス、そしてテクニカルな特徴を持ったスビメンディは、アーセナルにジャストフィットする選手であり、すでにアーセナルの主力の1人となりつつある。
このセンターラインの補強に加え、マドゥエケとエゼという攻撃に特化した能力を持つ選手が加わったことで、プレミアリーグとCLで優勝を狙えるクラブとなった。
選手層がやや薄かったCBのポジションでも、モスケラを獲得したことで年間通して安定したレベルを保てるようになった。
そして移籍の可能性があったトロサールやマルティネッリが残留したことで、圧倒的な選手層が実現したわけだ。
通常強豪クラブは試合数が多く選手たちのコンディションキープに苦労するが、これほどの選手層であればアルテタ監督も頭を悩ませずに済むだろう。
選手層が厚いがゆえにクラブの未来ともいえるヌワネリの出場機会をあまり確保できていない点はやや残念ではあるが、アーセナルが求めているのは今季のプレミアリーグ制覇だ。
もしもギェケレシュが今以上にフィットしその得点力を示せるようになれば、プレミアリーグだけでなくCL優勝の可能性も現実的な目標となる。
果たしてエンジン全開のアーセナルはこのままプレミアリーグ独走を演じられるのか、要注目だ。
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