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ウクライナの英雄シェフチェンコが「身勝手だ」とロシアに怒り!「いま、プーチンを止めなければヨーロッパが侵略される」

犠牲者が増え続けているウクライナの現状を憂うシェフチェンコ氏。彼は攻撃を続けるロシア軍を攻めた。(C)Getty Images
ウクライナの英雄は、ロシア軍の侵攻によって深刻化し続けている母国の惨状を訴え続けている。アンドリー・シェフチェンコ氏だ。

先月24日にウラジミール・プーチン大統領が特別軍事活動を承認して以来、ウクライナへの軍事侵攻が始まったのは周知の通りだ。日々犠牲者は増えており、ロシアに対しては国際的な非難の声が上がっている。

スポーツ界でもロシアへの非難は高まり、各競技で“制裁”が強化されている。サッカー界では、FIFA(国際サッカー連盟)とUEFA(欧州サッカー連盟)が、早々に国際大会からのロシア勢の締め出しを決定した。

そうしたなかで、ウクライナへのより多くの支援を求めているのが、シェフチェンコ氏だ。かつてミランやチェルシーで活躍した往年のレジェンドは、現地時間3月13日に伊紙『Corriere Della Sera』の取材に応じ、「私が願っているのは、私の愛する人たちやウクライナの人々が救われることなんだ。争いじゃない」と訴えた。

何よりも、侵攻を推し進めるプーチン政権への怒りがこみ上げた。現在イタリアで生活するシェフチェンコ氏は、「何度も帰る術を考えたけど、無理だった。空港が爆撃されて、すべてがシャットダウンしてしまった」と吐露。そして、こう続けた。
「我々はロシア国民に対して無差別に批判をしているわけじゃない。ただ、この戦争を支持する人間たちを非難しているんだ。ロシアでも多くの人たちが戦争に反対しているのは、知っているからね。今繰り広げられているのは、紛争でもなければ、特別な作戦でもない。ロシアが身勝手に、悪意を持って仕掛けてきたことだ。これは侵略で、民間人に対する犯罪行為だ」

さらに「ロシアがこんなことをするなんて、誰も想像していなかったはずだ。こんなことはできっこないと思っていた」と本音を漏らしたシェフチェンコ氏は、同紙のインタビュアーから2004年のバロンドール受賞の思い出を問われるも、「申し訳ない。今の私の頭の中は別のところにある。全て祖国のためにあるんだ」と遮り、想いの丈を訴え続けた。

「イタリアには難民を受け入れ、虐殺に終止符を打つための解決策を見出すための、あらゆる手段を講じてほしいとお願いしたい。ウクライナ人は今起こっている苦しい悲劇に値しない。今、プーチンを止めなければ、明日には他のヨーロッパ諸国が侵略される可能性だってあるんだ」

最後には「私たちは誰も攻撃していない。ただ、自分たちと、愛する人たちを守っているだけだ」とコメントしたシェフチェンコ氏。サッカー界を代表するスーパースターの声は、攻撃の手を緩めようとしないロシア軍にどう響くだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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