「いずれにせよ彼らの月になる」負傷中の南野拓実とオリギにリバプール地元紙が注目!ピッチ上で主役となれるか
リバプールは現地時間1月2日にプレミアリーグ第21節でチェルシーと対戦して2-2で引き分けたが、南野拓実は筋肉の痛みが引かず、前節レスター戦に続いてベンチ外となった。
試合の3日前に行なわれたプレスカンファレンスでは、ユルゲン・クロップ監督が「タキは復帰に近づいており、現在は外でランニングを行なっている」と語っており、MFチアゴ・アルカンタラとともに復帰に期待を寄せていたが、いずれも新年最初の試合で出場メンバーに名を連ねることはなかった。
このスタンフォードブリッジでの一戦は、アウェーのリバプールが9分にサディオ・マネ、26分にモハメド・サラーがゴールを奪ってリードを奪ったが(その後、前半のうちに追いつかれた)、「レッズ」自慢のFWの2人はこの試合を最後に、それぞれの代表チームに合流し、8日から開幕するアフリカネーションズ・カップに出場することとなる。
最長1か月以上の離脱となる中で、その“留守を預かる”ことになるのが、ディオゴ・ジョッタ、ロベルト・フィルミーノ、そしてこれまでバックアップ組として主にカップ戦での主力としてプレーしてきた南野、ディボック・オリギ、さらにはこのところMF登録ながらもFW起用が少なくないアレックス・オクスレイド=チェンバレンといったところである。
南野、オリギはカラバオ・カップにおいて、前者が3試合で4得点、後者も2得点、またリーグ戦やチャンピオンズ・リーグ(CL)でも少ない出場時間でゴールやアシストを記録しており、2人のアフリカ人が不在となるこの1月はチームのキーマン的存在になると期待する現地メディアも少なくなかったが、現時点で南野は前述の通り筋肉痛、そしてオリギは膝の負傷により、決勝点を挙げた12月8日のCLミラン戦以降、公式戦6試合を欠場している状況だ。
リバプールの地元紙『Liverpool Echo』は「1月はミナミノとオリギが本気を出す時だとされてきたが、このところ2人は怪我によって脇に追いやられている。今季、2人は出場した試合ではチームに大きく貢献してきただけに、ここで戦線離脱している状況は、フラストレーションを増大させている」と、今後を不安視している。
さらに、チェルシー戦ではフィルミーノがアリソン、ジョエル・マティプとともにコロナの陽性反応を示しており、今後も感染者が増える可能性を同メディアは示唆。クロップ監督のFWのオプション不足を解消する策のひとつとして、「ボックスの外の選手の候補として考える必要がある」として、前述のメンバー以外にもSBネコ・ウィリアムズや17歳のカイデ・ゴードンの右ウイング起用も挙げた。
もちろん、開始された冬の移籍市場での補強もあり得るとして、今夏で所属クラブとの契約が切れるFWキリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)といった超ビッグネームの他、MFジュード・ベリンガム(ドルトムント)、FWラフィーニャ(リーズ)の名を同メディアは候補として紹介している。
ただ、記事の締めとして「最終的には、ミナミノとオリギが復帰することになれば、クロップ監督の手になるチームを強化することになり、いずれにせよ、1月は彼ら2人の月になる」と綴っており、ここまでバックアップに甘んじてきた2選手の動向が、クラブの方向性をも左右することになると示した。「復帰の可能性は保証されていない」というオリギとは異なり、南野については「1月6日のカラバオ杯準決勝第1戦のアーセナル戦で復帰予定」とのことであり、この日本人選手がピッチ上でも主役となれるかが注目される。
構成●THE DIGEST編集部
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