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「思い通りに中盤を操った」2点に絡んだ“宝石”中島翔哉のクオリティーを現地メディアが高評価!

ハイレベルなプレーを見せた中島に「サッカーは君と一緒にいられてより幸せだ!」との賛辞まで贈るメディアもあった。(C)Getty Images
 現地時間11月27日、リーガ・ポルトガル第12節が行なわれ、ポルティモネンセは3-0でファマリカンを下し、勝点を20として暫定ながら5位に浮上した。

 敵地での一戦、23分に試合は動くが、ホームチームのDFアレシャンドレ・ペネトラのオウンゴールを誘発したのは、ペナルティーエリア左側でスルーパスを受けて抜け出してクロスを上げた中島翔哉だった。前節ベレネンセス戦で今季初ゴールを決めた背番号10は39分、今度はマーカーを前にしながら絶妙なタイミングでカルリーニョスに縦パスを通して2点目をお膳立て、初のアシストを記録した。

 ボールポゼッション、シュート数、パス数などで相手に上回られながらも、安定した守備を軸にペースを握り続け、要所を締めて完封勝利を飾った後、ポルティモネンセのパウロ・セルジオ監督は、記者から中島についての印象を訊かれると、以下のように答えている。

「チームは、バイオリンを弾く者や、バスドラムを弾く者で構成される。チームが強ければ、個の力も発揮される。今日はナカジマに限らず、平均以上のパフォーマンスを発揮する選手がいた。とはいえ、彼が他の選手とは違うクオリティーを備えていることに疑問はない。ポルトと契約している選手だからだ。我々が彼に期待しているのは、違いを生み出すことだ。しかし、私は彼がボールを持たない時に何を見せられるかにも興味がある」
  2戦連続の先発出場で、85分に交代してベンチに退くまで、ボールタッチ数34、シュート数1、パス本数18、パス成功率50%、ドリブル回数7、ドリブル成功数2というスタッツを記録し、前節に続いて目に見える結果を残した日本人選手に対して、現地メディアは概ねポジティブに評価している。

 ニュース専門チャンネル『TVI24』は「ナカジマはペナルティーエリア内に侵入してクロスを上げ、ペネトラのヘッドによるオウンゴールを誘発して最初のゴールを挙げ、さらに2点目を生み出すチャンスを見逃すことはなく、カルリーニョスへのアシストを決めた。決して、目を見張るようなパフォーマンスを発揮していたわけではないが、前半の重要な瞬間には、彼の姿があった」と綴った。

 サッカー専門メディア『zerozero.pt』も、中島が関与した2つのゴールに言及し、「そのクオリティーによって突破してクロスを上げ、ペネトラの不運なディフレクションを誘発した」「エクセレントなパス」と評価した他、「ショウヤ、サッカーは君と一緒にいられてより幸せだ!」との賛辞まで贈っている。

 最後に、同じく専門メディアの『Bola na Rede』は、この試合での特筆すべき選手として中島を取り上げ、「このポルティモネンセの選手の名前の綴りには、『宝石(joia)』の文字が含まれているが、実際にアルガルベのチームは彼によってプレーを楽しんだ。彼はゴールを生み出すプレーに関与し、思い通りに中盤を操った。それは、P・セルジオ監督のトレーニングが生み出した付加価値だった」と絶賛した。

 先月末のエストリウ戦で復帰して以降、試合ごとにパフォーマンスを上げ、存在感を増している中島。ここ数年は苦労の多かった27歳は、このまま上昇曲線を描きながら、対戦相手をことごとく無力化していた以前の凄みを取り戻せるか。

構成●THE DIGEST編集部

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