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「トミヤスは最もタフな相手に備える」“冨安健洋vsマネ”に英メディアも注目! 日本人対決実現の可能性はあるか?
現地時間11月20日に行なわれるプレミアリーグ第12節で、リバプールが本拠地アンフィールドでアーセナルを迎え撃つ。
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開幕から圧倒的な攻撃力を誇り、勝利を積み重ねていたのが現在4位の「レッズ」。しかし、このところは怪我続出の影響もあって勢いが衰え、直近の11節ウェストハム戦で2-3の初黒星を喫した。
その一方で「ガナーズ」は開幕3連敗という悲惨な状況から立ち直り、公式戦10戦無敗(8勝2分け)で5位まで上昇中。ここまで対照的な道のりを辿ってきた強豪クラブ同士の対決は、非常に興味深いものがある。
この一戦を前に「アンフィールドはアーセナルにとって、必ずしも幸せな狩猟場でない」と分析したのが、英サッカー専門メディアの『football.london』。「2012年(9月2日に2-0)以降は勝利を奪えず、直近8試合で合計28失点を喫している」といい、アウェーチームにとって決して縁起のよいカードではないようだ。
現在のアーセナルは今夏に補強したGKアーロン・ラムズデイル、SB冨安健洋、ヌーノ・タバレス、CBベン・ホワイトらが大当たりし、無敗の10試合中7試合で無失点、総失点はわずか4というリーグトップの数字を残している。その堅固な守備は、リバプールの強力攻撃陣でも崩すことは容易でないだろう。
また、この代表ウイークにおいては、冨安(日本代表)、キーラン・ティアニー(スコットランド代表)、N・タバレス(ポルトガルU-21代表)らが、いずれも無失点勝利に貢献している。
この状況に日刊紙『Daily Mirror』は、良いイメージを持ってアンフィールドに迎えるとポジティブに展望。もっとも、アーセナルのここまでの対戦相手の多くが中位以下ということもあり、『football.london』も「ミケル・アルテタ監督のチームにとって、この一戦は『テスト』と見なされている」と記した。
対するリバプールについては、フィルジル・ファン・ダイクをはじめとした守備陣の負傷離脱を「呪い」と表現。それは、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネら「攻撃陣をも襲った」といい、同チームの状況を不安視しているようだ。
その中でもマネは、リバプールでの検査の後、セネガル代表のアリュー・シッセ監督が「深刻な怪我ではない」と明かしており、日刊紙『Daily Mail』などもマネがリバプールで問題なく練習に参加しているという。
しかし、彼がプレーできるとしても、完全な状態でアーセナル戦に臨めるかどうかについては疑問符をつけるメディアも少なくない。
そして、そのマネとポジション的に対峙することになる右SBの冨安だ。
『football.london』が「マネの負傷がトミヤスにとって大きな後押しとなるかもしれない」と分析すると、アーセナル専門メディア『Just Arsenal』は「(マネが万全の場合は)アーセナルのプランに大きな打撃を与えることになり、トミヤスはプレミアリーグで最もタフな相手との対決に備えなければならないだろう」と対照的な展望を示している。
リバプールは現時点でフィルミーノの他、ハーベイ・エリオット、カーティス・ジョーンズがプレー不可能とされ、負傷者リストにキャプテンのジョーダン・ヘンダーソンの名を新たに加わっている。ナビ・ケイタ、ジェームズ・ミルナーも併せて、中盤の駒不足がユルゲン・クロップ監督を悩ませているのは間違いない。
そこでもう一つ気になるのが、南野拓実の起用だ。
『football.london』は前線のマネの状態によっては、彼かディボック・オリギのいずれかがスタメン入りする可能性を示唆。出場濃厚とされるモハメド・サラー、ディオゴ・ジョッタとのバランスを考え、同メディアはCFにオリギを置いた布陣を予想のひとつとして記している。
はたして南野と冨安の“直接対決”は実現するだろうか。マネの怪我状態を含め、今後の展開に注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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