【すみだ 記者会見/全日本選手権準決勝vs町田】2点を守りきれず延長、PK戦に持ち込まれながらの勝利。クラブ史上、4年ぶり4回目の決勝へ!
準決勝だけど、涙が出るくらい勝ててうれしかった
諸江剣語/フウガドールすみだ
──今日は、相手の毛利元亮と本石猛裕という2人のピヴォがポイントでしたが、しつこくついていき、シュートブロックを何度も見せました。どんなことを考えてプレーしていたのでしょうか?
まず、この2人のピヴォは非常にレベルが高いですし、特に毛利選手は、今年で20歳ですけど、今、一番伸びているというようなレベルが高い選手です。最初は(ピヴォの前に入ってパスを通させない)前取りを狙おうと思っていたのですが、出し手のヴィニシウス選手は、バックドアという(ピヴォがフィクソの裏を突く動きをした際に)、裏に蹴れる選手なので前に入りづらく、収められてしまいましたが、反転はほとんど許しませんでした。(毛利の)右足シュートをスカウティングで警戒していたので、しっかりとシュートブロックできるように対応しました。
──今シーズンで須賀監督が退任するという最後の大会でタイトルに手が届くところまで来ました。諸江選手にとっては、キャリアを引き上げてもらった存在だと思います。明日の試合に懸ける想いはいかがでしょうか?
須賀さんとは10年以上の付き合いですし、僕がフウガに入ってから今年で10年目となります。Fリーグに上がってからはタイトルを獲れていないですし、日本一になって、須賀さんにタイトルをプレゼントして、気持ちよくとは言えないですけど、みんなで送り出したいと思っています。
個人的には、今日、準決勝ですけど、勝ったときに涙が出てくるくらいうれしかった。もちろん勝利自体もそうですけど、須賀さんとやってきた思い出や、8年前(の2013年大会で)僕がPKを外して名古屋に負けた試合とか、走馬灯のように思い浮かんできました。それくらい須賀さんへの想いが強いので、明日は、足がなくなってもいいので、最後まで走って、日本一になりたいと思います。
──PKになった瞬間、その8年前の光景が思い浮かびました。今度こそ自分が決めて決勝へ、という気持ちがあったりは……?
ははは(笑)。まず、大前提として、相手の登録人数と合わせるために、一人減らす必要がありました。僕は、練習でもPKを外していますし、8年前にPKを外しています。加えて、両足の太ももの裏がつっているという状況もあり、須賀さんに「僕を外してください」と伝え、須賀さんも「わかった」と言って外れました。
やはり、自信のあるやつが蹴ればいいと思いますし、僕が蹴って負けるのであれば他のやつが蹴って勝ちたいので、正直に伝えました。ダサいかもしれないですが、僕はチームが勝てればいいと思っているので、その判断は良かったと思っています。
JFA 第26回全日本フットサル選手権大会 決勝
日付:2021年3月7日(日) 会場:浜松アリーナ
14:00 トルエーラ柏 vs フウガドールすみだ
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