4年後の日本代表のスタメンを予想 安定の中盤に比べて、FW陣は「第2の大迫」探しが急務
“ポスト大迫”探しが課題のFW
古橋亨梧(Photo by DeFodi Images/Getty Images)
古橋亨梧(30歳)
上田綺世(27歳)
細谷真大(24歳)
※年齢は2026年1月1日時点
最前線には3人を選出。カタール大会のメンバー発表において一番のサプライズと呼べたのが長年日本代表のトップを務めてきた大迫勇也の落選で、32歳のベテランに代わる新たな柱の出現は今回のW杯後も日本に付いて回る課題だ。そんな中でもカタール行きを決めた上田綺世は“ポスト大迫”の一番手と呼べる存在で、9月での欧州遠征では停滞していた日本の攻撃を活性化させた。本大会で一足早いアピールで、27歳を迎える4年後に向けてエースに定着できるか。
そして、大迫とともに今回落選となった古橋亨梧だが、現在27歳であり4年後を十分に狙える。セルティックで見せるゴール前でのポジショニングや裏への抜け出しなど、自身の得意なプレーを代表の舞台で発揮することが求められる。また、パリ五輪世代から選出した細谷真大はJリーグで得点を重ね、7月のE-1選手権でA代表初キャップも踏んだ。新たな日本のエース争いに加わっていくポテンシャルを備えている。
堂安&久保の2シャドーに期待
堂安律(Photo by Etsuo Hara/Getty Images)
今回4年後に向けての23人を選んでみたが、最後に先発メンバーも予想していく。システムは[3-4-2-1]を採用し冨安、板倉、伊藤という現代表の若手が4年後には不動の最終ラインを形成。中盤のボランチは守田のパートナーに現代表ではトップ下を務める鎌田をスライドし、今季クラブで見せる3列目からの飛び出しを活かしていくのはどうか。そしてWBの右には菅原、左には三笘を配置し、新エースとしてトップの上田を指名。堂安と久保という共有力が高いレフティーを2シャドーに配置し、若手で同じく左利きの松木がこの争いに絡んでいけるかは注目したい。
大幅な世代交代を図った今回のカタールW杯のメンバー発表だが、この大会を経ての次世代のサムライブルーは“熟成”の期間に入ると予想した。20日に開幕するW杯を経験し、世界の地で揉まれたメンバーがさらなる成長を果たしてチームを常時世界のベスト8以上に入れるようなレベルに定着させられるか。また、現在定着している面々を追い越すような若手が現れるのかも期待したい。果たして4年後のW杯のメンバーに選ばれ、ピッチに立つのは誰になるだろうか。
システム:3-4-2-1
GK
谷晃生
DF
冨安健洋(C)
板倉滉
伊藤洋輝
MF
守田英正
鎌田大地
菅原由勢
三笘薫
久保建英
堂安律
FW
上田綺世
(Photo by efks)
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