
久保凛(写真:森田直樹/アフロスポーツ)
陸上の「世界選手権大会」が明日9月13日から東京各地で行われる。
サニブラウンや北口榛花、田中希実など注目すべき日本人選手は多いが、最も期待感が強いのは女子800メートルに挑む久保凛(17)だろう。
サッカー日本代表のエースである久保建英のいとこにあたることでも知られている久保凛だが、女子800メートルにおいて1分59秒52の日本記録保持者であり、今回の世界陸上でも日本選手初となる決勝進出が期待されているのだ。
世界トップにはまだ及ばないものの決勝進出の可能性はあり
前回のブダペスト大会では、金メダルのモラアが1分56秒03、銀メダルのホジキンソンが1分56秒34、銅メダルのA.ムーが1分56秒61と異次元の記録を叩き出しており、パリオリンピックでも金メダルのホジキンソンが1分1分55秒72、銀メダルのドゥグマが1分57秒15、銅メダルのモラーが1分57秒42となっている。
久保凛の自己ベスト(日本記録)の1分59秒52とはかなり差があるが、今大会の予選で自己ベストが更新できれば決勝進出の可能性もあるだろう。
17歳と伸びしろ十分、今大会の経験が選手としてのスケールを大きくする
日本代表の女子最年少選手である久保凛は、当然ながら世界選手権初出場となる。
中学生時代には2分9秒台、2023年には2分6秒台、2024年には2分5秒台→2分3秒台→2分00秒台→1分59秒台と短期間で大きく記録を伸ばしてきている。
そのポテンシャルは日本陸上界でもトップクラスであり、今回の世界陸上でホジキンソンなど世界トップの選手たちと決勝で一緒に走れれば、大きな経験として今後の成長に活きるはずだ。
コンスタントに1分58秒台が出せる選手になれれば、長期に渡り日本陸上界のアイコンとなってくれるだろう。
果たして久保凛は自己新もしくはそれに迫る記録を出し決勝進出できるのか、その走りに期待しよう。
女子800メートル予選は大会6日目となる9月18日(木)に行われる。
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